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TEX 二井原

英検1級取得者によるオンライン個別指導のプロ

TEX 二井原(てっくすにいはら) / 英語講師

英語パーソナルジム HIET(ヒート)/ High Intensity English Training

コラム

英検1級(準1級)ライティング 攻略方法 その①

2023年9月2日 公開 / 2023年12月2日更新

テーマ:英検

コラムカテゴリ:スクール・習い事

本記事は独学・国内学習による
英検1級保持者が書きました。

現行の英検において、ライティング1問が1次の配点の3分の1を占めます。

よって、テスト本番では先ずライティングから答案作成をするのが合理的です。

とにかくライティングで得点を荒稼ぎすることが1次試験突破のカギになります。

ライティング対策で最も大切なことは次のとおりです。

 ★「英語力の領域」 と 「理由3個を提示する能力の領域」 を分けて考える!

後者の方がむしろ大切な力です。

日本語でも説得力ある理由提示で強いアーギュメントを作るのは至難の業です。

そして、「理由3個を提示する能力」は「英語力」との本質的な結びつきは無いですね。

そのため、英語力に直結しない暗記作業で労力を割くことが合格には必要なのです。

実際の英検1級過去問を用いてやってみましょう。

次の質問に対して、説得力ある理由3個を提示して、日本語で
200~240語で話してください。


● Is investment from foregin companies neccessary for the success of Japan's economy?

● Is space exploration worth the cost?

● Agree or disagree: Infectious diseases will become a bigger problem in the coming decades

● Is a worldwide ban on weapons of mass destruction an attainable goal?

ほらほらほらぁ ~  どうですか?  もうお分かりですね。

日本語でも理由3個を思いつく人はごく稀なのです。

そもそも理由が思いつかない限り「英語力の土俵」に上がることが許されないのです。

死ぬほどがんばって努力してきた英語で勝負させてもらえないということです。

したがって「英語力」よりもむしろ「理由を提示する能力」の方が大切なのです。

それにも関わらず、多くの人がこの真実を無視して「英語力」を鍛える意識に全力で向かっています。

かつての僕もその一人でした。

もちろん1次試験で落ちましたよ 。。。

ライティングにいきなり1時間くらいかけてましたからね。

その原因は「理由が思いつかない」からで、英語の問題ではなかったのですが、

「英語力に問題がある」と誤って自己分析してしまうのです。

一般に英検1級受験者であれば、英検準1級のライティング力があるはずです。

それ以上のライティング力が求められているとしても、わずかです。

今回は僕が英検1級の試験対策で意識した英語表現の重要ポイントを一部紹介します。

そのうえで、次回以降に「理由の提示力」を爆上げした勉強法を紹介します。

【英検1級ライティング 万能フレーズ ベスト7】

① イントロ & コンクルージョン に万能表現を用意

② 第2パラグラフ 1個目の理由提示の文頭表現

③ 第4パラグラフ 3個目の理由提示の文頭表現

④ 第1パラグラフ第2文で『譲歩』による両論併記

⑤ 第1パラグラフ第3文で理由3個を名詞化して列挙

⑥ 文末分詞構文を用いて因果関係明示

⑦ According to experts / In fact, recent study shows that ~等客観表現で主張をサポート



① イントロでは、
  There have been a lot of debates and discussions about whether 主題が是か非か
  
  コンクルージョンでは、In conclusion を避けて、
  When taking these factors mentioned above into consideration, it is obvious that 主張


② 第2パラグラフで1個目の理由提示では、First, を避けて
  One of the main reasons for my argument is ~


③ 第4パラグラフで3個目の理由提示では、Third, を避けて
  In addition to these aspects, what we have to keep in maind is that ~


④ 第1パラグラフの第2文から『譲歩』で強いアーギュメントを打ち出す。
 
  両論併記になることから、字数稼ぎにもなります。
 
対立見解は1個の提示なので、すぐに思いつくため、時間も短縮できます。以下例文。
 
Some people argue that 対立見解 . This may be the case to some extent but I still strongly believe that 主張


⑤ 第1パラグラフで理由3個を名詞化して列挙します。

第2~4パラグラフでその理由を展開する際に、
 
第1パラグラフを見ながら構成を練ることが可能になり、英文がスムーズに書けます。
 対策本の模範解答ではたまに最終パラグラフで理由3個をまとめてます。
 
 でも第1パラグラフでまとめてしまう方が圧倒的に有利です。

なお、理由3個は <a, b, and c>とカンマ(,)を2個入れます。
 
 以下例文。

 However, I believe that 主題 will have beneficial impacts on third world countries
by creating huge job opportunities, fostering interdependance among nations,
and alleviating environmental problems.


⑥ 完全文, thus leading to/creating/bringing about 結果   

「情報マシマシ」の技術です。
 
 以下例文。
 
 This means mutual understanding and respect will develop, thus creating world peace and stability.


⑦ パラグラフ2~4の第2文以降で、第1文を具体化、詳述する場合の詐欺的フレーズです。
 
 以下例文。
 According to experts, technological transfer into third world can be contributing factor
to dealing with this problems.

 上記のexpertsが実在するか否かは英検の採点基準になりません。
 
 よってある意味、詐欺的ではありますが万能フレーズとして重宝します。



最後に。

僕自身、上記のような英検対策が英語の本質的学習とは考えていません。

資格試験からはサッサと卒業したいのです。

そのために英検ライティング対策では「汎用性」を追求した準備をすべきと考えます。

なお、

英検1級ライティング教材としてネット上では

「英作文完全制覇」(Japantimes) 

がダントツの評価ですね。

これは確かによくできています。

模範答案をそのまま暗記して的中させるコンセプトです。

被り答案が続出するリスクがあることは意識してください。

僕の中では

「英検ライティング大特訓」(アスク)上田一三先生監修 

は最高でした。

英検業界の巨匠、上田一三先生。

僕は密かに「オヤビン」として崇拝しています。

オヤビンの参考書もぜひ活用してみてください。

今後も英語学習に役立つ情報、経験談など発信していきます。

[https://mbp-japan.com/hyogo/english-work-out/]

この記事を書いたプロ

TEX 二井原

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