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遺品整理のよくあるトラブルと回避するための対策

2016年11月11日

テーマ:遺品整理

コラムカテゴリ:くらし

コラムキーワード: 遺品整理

数万円で買い取ってもらった遺品が、実は数十万円の価値がある場合もあり、買い取ってもらう前にオークションのサイトで調べたり、古美術などの買い取りを行う業者に査定しもらったりして、適正な価値を判断してください。

多くの業者に費用の見積もり依頼をして、他の業者より、極端に安い見積もりの業者は追加の費用を請求される可能性があるため、避けたほうが賢明です。

不法投棄のトラブルも考え、一般廃棄物収集運搬業と提携している遺品整理の業者を選ぶことも検討してください。

遺品を無断で回収されてしまうこともあるので、遺品整理の業者が来る前に、貴重品を発見することが重要です。
残しておきたかった遺品が、処分されてしまう可能性もあるので、遺品整理の業者との打ち合わせはしっかり行いましょう。

親の遺品を不当な金額で買い取られるトラブル

遺品の買い取りを行う遺品整理の業者には、残念ながら不当に安い金額で遺品を買い取り、転売して多くの利益を得ようとする業者もいます。

遺品の価値に気付かず、このような業者による買い取りでトラブルに遭うことがあります。
特に、絵画や陶器などは、素人目には価値がないように見えても、高額なものもありますので安易に手放して後悔しないように気を付けてください。

数万円で買い取ってもらった遺品が、実は数十万円の価値があったという実例もあります。
遺品の価値がわからないためにこのようなトラブルに遭うので、過去の落札相場や落札価格がわかるサイト「オークファン」で調べる方法や、古美術などの買い取りを行う業者に査定してもらう方法があります。

親の遺品整理で高額請求のトラブル

遺品整理といった経験は人生においてそんなに多くありません。
そのため、遺品整理を業者に依頼した場合の費用の相場についてわからないのも当然でしょう。

そういった事情を知っている悪徳業者は、安い費用を宣伝文句に依頼を受け、遺品整理が終わったら色々な理由をつけて、追加料金を請求してくるので、結局高額になってしまうことがあります。

このようなトラブルに遭わないようにするためには、多くの業者に見積もり依頼をして、他の業者より、極端に安い見積もりの業者は避けたほうが賢明です。
安い値段には裏がある、という可能性があります。

もし、法外な費用を請求されてしまったら、第三者に相談する方法もあります。
例えば、業者が遺品整理士であれば、遺品整理士認定協会へ相談することもできますし、国民生活センターや消費者庁にも相談できます。

親の遺品を不法投棄されるトラブル

請求される遺品整理の費用の中には、リサイクル料金や処分代が含まれますが、こういった費用を浮かせるために不法投棄を行う遺品整理の業者も存在します。

例えば、不法投棄が発覚した遺品の中に、住所など身元がわかるものが含まれていると、その本人が亡くなってしまっているために、警察などから遺族などに問い合わせがくることがあります。

不法投棄を行った遺品整理の業者が倒産してしまっている場合、処分を依頼した人が後始末をしなければならない場合もあります。

このようなトラブルに遭わないためにも、一般廃棄物収集運搬業と提携している遺品整理の業者を選びましょう。

親の遺品を無断で回収されるトラブル

親御さんと別居していると、現金、貴金属など貴重品が置いてある場所をお子さんが知らないことが多いようです。

部屋にある貴重品を無断で回収して、転売してしまう遺品整理の業者もいますので注意してください。
このようなトラブルに避けるために、遺品整理の業者が来る前に、貴重品を確認しておくようにしましょう。

思わぬ場所から貴重品が出てくることもありますので、時間を作って丁寧に室内をチェックするのが良いかと思います。
また、遺品整理の業者が整理をはじめたら、一緒に整理の様子をチェックしてください。

親の遺品を思うように整理できないトラブル

遺品は、どれをとっても思い出があり処分の決断ができない場合もあります。

また、不幸にも親御さんを孤独死させてしまった場合、悲しみは深く、部屋にも入れず、遺品の整理を行う気持ちになれないという遺族も少なくありません。
ただ、いずれ遺品整理はしなければならず、賃貸物件の場合は、家賃もかかりますので急がなければならないこともあります。
そんな場合には、遺品整理の業者に依頼すると、スムーズに処分が進む場合があります。

遺品整理の業者は、遺品に対する知識も豊富なので適切に対応してくれます。

ただ、遺品整理の業者に遺族の意思が反映できない場合もあります。
残しておきたかった遺品が処分されてしまったら、一生悔いが残りますよね。
このようなトラブルに遭わないように遺品整理の業者としっかり打ち合わせを行い、残して欲しい遺品と処分して欲しい遺品をしっかり伝えましょう。
気になる場合は、現場に立ち会う、一緒に整理をするといったことでトラブルの発生を最小限におさえましょう。

依頼から見積もり、契約に至るまでの流れのなかで、不誠実な印象を受けた場合は、思い切ってほかの業者を選ぶのも良いかもしれません。

私どもでは、専門教育を受けた経験豊富なスタッフが遺品をひとつひとつ丁寧に整理させていただいております。遺品整理でお困りの際、ご相談いただければ幸いです。

この記事を書いたプロ

香川滋

遺品整理・空家整理・ごみ屋敷などの片付けのプロ

香川滋(こころテラス)

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