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仏壇の処分方法と事前のチェックポイント

2016年10月21日

テーマ:遺品整理

コラムカテゴリ:くらし

コラムキーワード: お墓

遺品整理で、大きな仏壇が部屋にあった場合、簡単に処分できないと感じて自宅に持ち帰ろうと思っても、「置く場所がない」といった問題が出てくることがあります。

また、身内でない方の場合、仏壇に祀られている方とは縁が遠く、供養し続けることにためらいを感じる場合もあります。

開眼法要が行われている仏壇を処分する際には、祀られている方の魂を抜くための閉眼法要を檀家寺や近隣のお寺で行うことが望ましいでしょう。位牌についても仏壇と同様に魂抜きを行なうことが良いかと思います。

仏壇の処分には、仏具店が手配する僧侶によって魂抜きなどをするお焚き上げといった方法や、閉眼法要が済んでいれば自治体やごみ回収業者に依頼する方法があります。

仏壇を処分する際にかかる費用は、自治体に依頼すると費用をおさえることができる場合があります。

仏壇を処分しなければならない状況について

遺品を整理する方がよく悩まれるのが、部屋にある仏壇です。

ご先祖さまなどが祀られている仏壇を処分することに抵抗を感じる方は多いかと思いますが、大きな仏壇の場合、自宅に持ち帰っても置く場所がないといった問題に直面します。

また、仏壇に祀られている方と縁が遠い場合は、供養し続けることにためらいを感じることもあるでしょう。

仏壇を処分する方法はあまり知られておらず、遺品整理の際の問題点となっています。

仏壇を処分する際に開眼法要が行われていたかチェック

魂入れや入魂式ともいわれる開眼法要は、仏壇などを作った際に行われます。

仏壇には故人の魂が宿るといわれ、 故人の魂を呼び起こすために開眼法要を行います。開眼法要が行なわれている仏壇には菩提寺がありますので、チェックしましょう。

開眼法要が行われている仏壇を処分する前には、閉眼法要を行います。

魂抜きともいわれる閉眼法要は、祀られている方の魂を抜くために行なわれ、閉眼法要を行うことで、そのお仏壇は故人の魂を納める役割を終えることができます。閉眼法要は菩提寺や近隣のお寺で行っているので、依頼してください。

仏壇と同様に位牌の処分に悩まれる方が多いです。
死者の名前が記載されている位牌は、仏壇と同様に檀家寺や近隣のお寺にお願いすると魂抜きを行なってもらえます。

仏具店に依頼して仏壇を処分する方法について

仏具店に依頼して仏壇を処分する方法では、仏具店が手配する僧侶によって魂抜きなどをしてお焚き上げを行います。

都市部の仏具店では、仏壇を野焼きするお焚き上げは行われずに、解体処理されるだけといった場合もあります。

お焚き上げをした証明書を発行している仏具店もありますので、仏壇を処分する際に確認しましょう。

また、大きい仏壇を処分して、仏具店に依頼して小さい仏壇に買い替える方法もあります。
仏具店で新しい仏壇を購入すると、古い仏壇を仏具店が引き取ってくれるのが一般的です。

自治体やごみ回収業者に仏壇を処分する方法について

閉眼法要を行うことで、お仏壇は個人の魂を納める役割を終えます。
そのため閉眼法要をした仏壇は、自治体やごみ回収業者に依頼して処分することができます。
仏壇を粗大ごみとして自治体に処理を依頼する場合は、自治体のルールに従ってください。
多くの自治体は、ゴミ処理券をコンビニなどで販売していますので、それを購入して回収してもらいましょう。

また、ごみ回収業者に依頼して仏壇を処分することもできます。
ごみ回収業者に依頼するメリットは、希望の日時に直接住居に回収に出向いてくれることです。

自治体に依頼する場合は、ゴミ収集場所などまで仏壇を運ばなくてはならない場合があり、回収してもらえる日時も決まっていることが多いです。

大きな仏壇の場合、運搬するのは大変なので、ごみ回収業者に依頼する方法も選択肢の一つです。

仏壇を処分する際にかかる費用と注意点について

檀家寺や近隣のお寺で仏壇の閉眼法要を行う際にはお布施が必要になるので、金額を問い合わせてみましょう。

仏具店で新しい仏壇を購入すると、古い仏壇の引き取りは無料で行っている場合もありますので問い合わせてみましょう。

仏壇を処分するだけなら、自治体に依頼して粗大ごみとして回収してもらうことができ、料金も数千円で済む場合もあります。

ごみ回収業者に依頼して仏壇を処分すると大きさにもよりますが、15,000円~50,000円程度の料金が必要な場合があります。

仏壇には引出しが備え付けられてことがあり、その中に家系図など重要なものが入っている場合がありますので、処分する前にしっかりチェックしましょう。

また、仏壇を処分した後に遺骨が残ってしまうケースもあります。そのときは遺骨を寺院へ納めて、永代供養してもらう方法があります。永代供養ではお墓は必要なく、お寺によって供養をしてもらえます。

海洋散骨サービスを行っている業者のほか、ペンダントや小さな骨壺に遺骨を納めるサービスを提供している業者もありますので、親族等で相談して遺骨を納めましょう。

この記事を書いたプロ

香川滋

遺品整理・空家整理・ごみ屋敷などの片付けのプロ

香川滋(こころテラス)

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