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吉田知志

住まいの安心と快適を守る屋根・外壁・雨どいのプロ

吉田知志(よしだともゆき) / 職人

株式会社 吉光工業

コラム

雪止事例(1)コロニアル、スレート屋根

2015年3月14日

テーマ:日々の仕事

コラムカテゴリ:住宅・建物

コロニアル、スレート屋根での落雪


コロニアル、もしくは、彩色石綿板、彩色スレート、フルベスト、レサス。
メーカー、商品名、ジャンルで呼び方がいろいろありますが、
今回は、こういう屋根の場合の話です。


コロニアル

見た事ありますか?
瓦じゃない屋根の時に、よく見かける、
一枚が薄くて、色があせたら塗装をしないといけないと思う屋根です。
今回は「コロニアル屋根」という呼び方で統一しておきます。

ちなみに、
コロニアル屋根は、このように屋根材を大きく重ねて施工されているので、
大体どこでも2枚重ねになるため、薄くても強度があります。

コロニアル重なり

では、本題に入ります。

コロニアル屋根。
色があせて白っぽくなり、塗装をしないとなーと思う時期が来ます。
あの屋根、色薄くなってるなー、と思って見たたことありませんか?

屋根なんて下からしか見た事がないと思いますし、
屋根材に触ったこともないからわからないと思いますが、
コロニアル屋根は表面に細かな石・砂粒がついていて、
最初は非常に「ザラザラした仕上がり」のものなんです。

それが、色褪せてみすぼらしくなってきたので、
見栄え良く綺麗にするために、塗装をすることになります。

最初に屋根を高圧洗浄して汚れを落とすのですが、
その時に、表面についていた細かな石・砂粒も一緒に落ちてしまいます。

その後、塗装を塗り重ねることで、表面がツヤツヤになります。
「ツヤツヤ=滑りやすくなった」ということです。
実際、塗装をした後のコロニアル屋根は、雨がふると歩けなくなるぐらい滑ります。

そこで、雪のシーズンがきます。

今までは、雪止金具が全くない場合でも、
なんだかんだ表面の細かな石・砂粒で摩擦力が働き、
雪が落ちたりすることはなかった屋根が、
塗装をしてツルツルになってしまいました。

夜中は寒いので、屋根の上でおとなしくしている雪でも、
いざ太陽が出て屋根の表面の雪が溶けて濡れだすと、
屋根にのっていた雪が、勢いよく「ストーン!」と滑ります。

屋根の傾斜がきつかったり、屋根面が長かったりすると、
雪止金具がなければ、3mほど飛んでいくこともあります。

3m先、何もありませんか?
お隣の家、壁大丈夫ですか?
車とか、置いてませんか?

雪が勢いよく落ちると、いろいろ厄介な問題が起きてしまいます。

そういう、コロニアル屋根の塗装をした際にオススメするのが、
「後付雪止金具」です。

通常は屋根工事をしながら、「先付で」雪止金具を取り付けしていくのですが、
これは屋根が出来上ってしまってからでも、「後付で」取り付けができるものです。

雪止め説明

雪止金具の突起が、コロニアル屋根にひっかかって止まるタイプです。
さほど強度はないので、ある程度数を入れる必要があるのですが、
当社の経験値から、この量を入れれば、積雪1mまでは大丈夫だなというラインがあります。
(積雪1mとは、福井市内では20年に一度積もるかどうかの量です)


雪止め

こんな感じで入れると、雪が降っても大丈夫です。
天気が良ければ、足場がなくても取り付けが可能なので、
費用的にも安くすみます。

当社は塗装が終わった後に、「困った!」と声がかかるケースが多いですが、
ぜひ先に知っていただいて、足場があるうちに一緒につけることをオススメします。

まとめ

コロニアル屋根の塗装をする際には、
雪が落ちても大丈夫かを確認してください。
なるべくなら、後付雪止金具を取り付けした方が安心です。

特に、
お隣が近い場合や、屋根の下に車を停めている場合には、
問題が起きる前に取り付けされることをオススメします。

※塗装も当社で提案できますヨ。困った時には、相談してください。

この記事を書いたプロ

吉田知志

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吉田知志(株式会社 吉光工業)

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