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コラム

崖っ淵で知った存在意義    <浦安市川の中小企業支援コラム>

2015年2月22日

日経トップリーダー2月号は「社長の決断」の重要性を特集しているが、その記事の中から、若手経営者による企業再生事例を以下にて紹介します。

バブル崩壊により崖っ淵に

日の丸ディスプレーは屋外広告の看板や標識を製造する会社である。父が他界、新崎社長は、2006年に仙台工場のあるグループ会社のトップとして赴任したが、グループの経営は火の車だった。バブル期には50億円に達した売上高は、バブル崩壊で広告需要が激減、一気に16億円にまで急落、毎月5百万円の赤字を垂れ流していた。資材やタバコの吸い殻は散らかし放題、社員の士気は低下し、不良品へのクレームも絶えなかった。気ばかり焦る中、鬱病一歩手前にまで追い込まれたと云う。

転機の訪れ

転機が訪れたのは、グループ本社社長に就任した2007年。先代の世話になったと云う取引先の社長から、「一緒に中小企業家同友会で勉強しないか」と誘われた。同友会では、次の会合までに自社で何をするかを決めて実行し、その検証をしながら、会員の経営者同士が議論し合って、会社を良くする努力を続ける。「何のために会社を経営しているのですか」と尋ねられたとき、「借金を返すためです」と答えて、他の経営者から総スカンを食らった。「そうか、俺は会社の存在意義すら考えていなかった」と腑に落ちた。同友会では、経営理念に、科学性(自社の強み)、社会性(社会的な存在意義)、人間性(社員がどのような人間になることを目指すか)の三つの視点を含める約束事がある。この経営理念を創る過程で、何故業績が悪くなっても働き続けくれるのか社員に聞いて回った。「他に働き場所がないから」などと後ろ向きの答えを予想していたが、「先代に世話になったから」「この会社で看板を作るのが好きだから」と素直な答えばかりだった。心のどこかに倒産寸前の会社を押し付けられたとの”被害者意識“があったが、「苦しい中でも懸命に働いている社員に対する感謝の念が俺には足りなかった」と自身の至らなさを思い知った。「会社を再生させて、世の中に必要とされ、社員が誇りを持って働けるようにする!! 周囲から尊敬される真の経営者になる!!」と強く心に誓ったと云う。

再生へ

一つ 私達は、高度な製作技術で夢を看(み)える形に変え、お客様の繁栄に貢献します。
二つ、私達は、景観を守り地域社会の発展から、日本を元気にしていく企業です。
三つ、私達は、素直な心でお互いを認め夢をかたり、感動を共有できる仲間であり続けます。

この三つの新しい理念を創り、社員の前で宣言し、全社一丸となって企業再生に取り組んだ結果、業績は着実に上向いた。「崖っぷちまで追い込まれて、何のために働くのか、その意義を見出せたことが大きかった」と新崎社長は述懐する。


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