リフォームは工事中が大事⑩~今年の法改正にはなかった

鈴木敏広

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テーマ:リフォーム

阪神大震災で倒壊した家が1981年以前の法改正前の住宅が多かったため、耐震診断も補強方法も決められ、勧められるようになりました。確か能登地震でも耐震補強中に地震が来て倒壊を免れたというニュースがあったと思います。

国は耐震補強した家と補強していない家の実物大で比較実験もしています。結果が出ていることですから、診断と補強はしたほうがいいのです。

今年の法律改正でリフォーム工事でも構造に関する工事が半分以上ある場合、確認申請を出すことになりましたが、まとまったリフォーム工事の時は「耐震診断すること」といった改正はありませんでした。

コラム「熊本地震で起きたこと分かったこと⑧」に書いた地震地域係数の見直しもありませんでした。昨年、大きな地震があった能登も熊本と同じ地震地域係数は0.9で1割低くなっています。なぜ、改正しないのかわかりません。

また、コラム「リフォームの時代①」に書いた工事面積150㎡以下、工事金額500万以下なら誰でも工事できることも、改正はありません。耐震診断の知識もない業者が工事できます。

「大地震で被害を減らす」という考えが国にあるのか疑問です。

リフォームは工事中⑩

次回は、『リフォームは工事中が大事⑪~余談 隠蔽部分がほぼない昔の日本家屋』です。


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木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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