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コラム
夏型結露2②~内部結露した理由
2022年1月18日
お断りしておきますが、このコラムはこの記事を読んでこのような理由ではないかという私の想像です。現場を見たわけでもないので本当の理由はわかりません。
防湿シートは下の図のように施工しています(ボードの裏に張り、床の下地合板で折り返して湿気が室内に入らにようにしている)。
断熱材の中に入った水蒸気が室内側に張ってある防湿シートの当たり露となって下に垂れ床に染みを作ったと考えられます(図の①)。写真を見ると防湿シートの断熱材側に露(図の②)がついています。
普通の高気密高断熱では冬季の高温多湿な室内の空気が壁の中に入らないように防湿シートを施工するようになっていますから、シートの壁の中側に露が付いているのでの室内の水蒸気は壁の中に移動していないと考えられ、施工方法は間違いないと考えられます。もし防湿シートに隙間があれば、壁の中の水蒸気はシートに露がつかないで内壁のボードの裏に移動するはずだからです。
防湿シートの施工が間違いないということは、室内の水蒸気が壁の中に入ったのではないことになり、別の場所から入ってきた水蒸気が壁の断熱材の中に入ったと考えられます。
夏型結露のことは何度も書いてきましたが、北の地域(夏に太平洋高気圧の影響あまり受けない地域)と同じ方法の高気密高断熱住宅による結露が現実化してきたようです。夏に高温多湿な空気が入ってくる地域ではどこでも起きると私は考えています。
次回は、『夏型結露2③~高温多湿な空気の影響』です。
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