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コラム
高断熱の前に結露対策⑭~現場で外壁業者との会話3
2021年5月18日
今回は②のつづきです。
私 「本当は、室内側の壁で結露すると思っていて、外壁のサイディングがあのようになるとは考えていなかった。」
業者A「違う場所で結露するのですか。」
私 「内壁側でね。起きているかもしれないけれど、中に入らないとわからない。でも、通気層から入った水蒸気が原因で外壁のサイディングは結露はしていると思う。」
業者A「通気層はないといけないのですか。」
私 「冬には室内が高温多湿になるから壁の中に入った水蒸気を通気層から排出するように作っている。冬の結露対策には必要なことだからね。」
業者A「冬だけですか。」
私 「結露は空気中の水蒸気が水蒸気の温度より低い物に当たる水滴に変わることだから、冬は室内の空気が高温多湿のため家の外へ出ようとする、壁の中の水蒸気は通気層から排出される。ところが今は夏にエアコンをかけろから室内は低温少湿になり、外の高温多湿の空気が通気層から中に入ってくる。だからそこでも結露すると考えないといけない。」
業者A「夏の結露対策しているいい方法はあるのですか?」
私 「僕は何も考えずにただ高断熱にすれば結露のリスクが高くなると考えてWB工法を採用した。WB工法なら断熱材の外側と室内側にも通気層があるからきわめて結露しにくいと思う。他の工法は外張り断熱かな…でも今はたくさんの断熱工法があるから他にもあると思うけれど…。」
業者A「このあたりでは鈴木さんが初めてWB工法の家を建てたのでしょう。」
私 「16年前にね。東三河地域で第一号だった。第一号だったからWB工法の開発者の寺島さんにも直接教えていただいた。そういえば今年の1月にWB工法第一号の家から窓の鍵が壊れた連絡があったので見に行ってきた。寒いけれど天気のいい日で暖房をかけていなかった。奥さんも冬でも太陽が出ていればそれほど寒くないと言っていた。」
業者A「快晴なら暖房がなくても冬に暖かい…。」
私 「暖房を掛けると人は乾燥していると思い湿度を上げる、高温多湿な空気を作って結露し易くなると考えないといけない。」
業者A「冷暖房掛けるとより結露しやすくなるのか…。」
私 「家の中でカビ臭のような変なにおいも全くなかった。採用してよかったかは、年数がたたないと分からないさ。断熱工事も10年ぐらいしないと分からないと思うよ。さて、休憩時間も終わるから仕事しようか…。」
次回は、『ヒートショックではない①』です。
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