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鈴木敏広

長く愛される住まい作りにこだわる一級建築士

鈴木敏広(すずきとしひろ) / 一級建築士

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コラム

リフォームの見積り⑩~予備費

2016年12月27日

テーマ:見積り

コラムカテゴリ:住宅・建物

今回は私の見積りのことです。
私は、ずっと現場に関わってきましたから、工事内容はだいたい判ります。

以前にこんなことがありました。
1階のリフォームを設計したときに、柱を一本立てないといけませんでした。床下をのぞいて基礎があることは判っていましたが、梁などの柱の上を固定する材料が天井裏にあるのかわかりませんでした。施主の方にお願いして2階の部屋の床の張り方を見て柱を止めるために梁があるか考えて設計しました。

この工事が始まって、奥様がうちの大工に尋ねました。
奥様「鈴木さんは変わっています。1階の工事をするのに2階の部屋を見せてくれと言うのです。変ですよね。」
大工「この柱を立てるために柱の頭を固定する材料があるか、床の張り方から考えたのですよ。」

大工に説明され、奥様は納得したのですが、柱一本立てるのにも、下に基礎があるか、上に梁などがあるか考えないといけません。梁がなければ、それに代わる材料を入れないといけないからです。当然大工の手間と材料費が増えます。

このように柱一本建てるだけでもリフォームの見積もりをするには、どうやって工事するのかわかっていないとできません。このコラムでは、私の経験とTVの記事を取り上げましたが、どちらも知らないから起こることなのです。知らないことを見積ることは出来ませんから。

私は、こうして調べるだけ調べて工事を計画し、見積もりを作りますが、その内容は確認できたことと想像したことまでです。でも、調べて考えてもわからない、決められないことがあります。その場合、工事の一番下に予備費として金額を入れておきます。予備費を入れることで、もしも、考えたことと違っていた場合に追加工事になっても少しでも費用が掛からないようにしています。

とにかく、リフォームでは解体しないと分からないことがあるため図面に全ての情報がかかれることはありません。ですから新築をしたことがない人には無理だと思っています。工事前と後、その間を想像することが大事なのです。
リフォームの見積もりは、新築にはない解体工事がカギを握っているのです。

リフォームの見積もり10

今年のコラムは今回で終わりです。読んでいただいたたくさんの方々、ありがとうございました。
次回は、1月3日から「聴竹居を訪ねて」です。

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