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コラム
集成材の疑問⑫~失われた木材の良さ
2016年5月10日
コラム「木造にこだわる理由」に木と人の五感について書きました(コラム;木造にこだわる理由 参照)。
目~木目の美しさ、f分の1の揺らぎ
鼻~香りによる鎮静作用
触感~さわったときの何ともいえない暖かみと堅すぎない感触
などです。
残念ながら集成材にはこのような木の良さはありません。見た目は積み木かブロックみたい、香りも弱く、さわった感じも木としての暖かさはあっても、継ぎ目を触れば良い感触ではありません。また、本物の木材が、年月が経つと徐々に色が変わり、年数を経てでてくる味わいもつぎはぎでは半減です。
集成材には木材の持っている生物材料としての良さほとんどないのです。接着剤で作られた人工材料に本物の木の良さを期待することがおかしいのかもしれませんが、強度と寸法精度だけを優先し、生物材料としての良さを捨ててしまったのが集成材で作った木造住宅(?)なのです。
次回は「集成材の疑問⑬~たくさんある日本の木材資源」です
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