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コラム
調湿8~引戸(ひきど)で調節
2016年2月2日
昔の日本の家は、大きな引戸を使って水蒸気を排出しました。雨が降り室内の湿度が上がると壁や柱などが水蒸気を吸い、雨が止み外気の湿度が下がれば引戸を開けて風を通し、壁や柱などが吸収した水蒸気を一気に乾かしていたのです。
引戸は簡単に開けて風を通して湿気を出すことができ、また、戸の開け方によってその量を調節することができます。少し開ければ少し空気を通し、全開すればたくさんの空気を通すことができるため、通気量を調節するのに適しているのです。引戸は蒸し暑い日本の夏に適した建具といえます。
引戸が大きな開口部をつくることが出来る理由は、戸が溝やレールの上を滑らせて使用するからです。吊り戸のような特殊な戸でない限り、引戸以外の戸では戸の重さが大きくなり、力がないと動かすことが出来ません。
現代の家は、昔に比べ引戸が減りました。上げ下げ、開き戸などは操作も難しく、開く面積は引き戸のように簡単に調節ができません。大きな戸では重たくなってしまいますから、このような戸は風を大量に通すことも通す量を調整することにも適していないのです。
次回は「調湿9~最近の日本の家」です。
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