- お電話での
お問い合わせ - 0532-32-4265
コラム
危ない吹き抜け10~矢切りの窓
2014年9月2日
今回は矢切りの窓の話です。矢切とは、下の絵のような家の妻側の三角部分のことで、ここに窓などの開口部を付ける家(ガラス張りの家をも見たことがあります)の話です。
特に、最近よく見る家は、太陽光パネルをのせる様に屋根を片流れにし、南側の面積を増やしています。そして、片流れの高い方を物置や部屋にし、そこへ窓を設けています(下図参照)
吹抜けと同様、矢切の壁が窓によって弱くなると、屋根にかかる力を下へ伝えにくくなります。矢切の壁も力を伝える重要な役割があるのです。
日本の家の屋根は壁よりも大きい場合が多く、屋根にかかる力が大きくなります、矢切りの窓は、吹き抜けと同じように大きなリスクがあるのです。
最近は屋根に合板を張り、屋根の剛性を高める方法もありますが、剛性の高い屋根が受けた力も下に伝えないといけません。矢切が窓では屋根は伝える力が減ることに変わりないと思います。
次回は、「危ない吹き抜け11~天王寺谷棟梁の逸話」です。
関連するコラム
- 危ない吹き抜け8~床の前提条件 2014-08-26
- 危ない吹き抜け7~教科書通りの家 2014-08-22
- 危ない吹き抜け13~M6以上の地震の2割は日本近海で起きる 2014-09-12
- 危ない吹き抜け1~雑誌の記事から 2014-08-01
- 危ない吹き抜け2~雑誌の吹き抜け 2014-08-05
コラムのテーマ一覧
- 制度と基準について
- WB工法
- 住宅の変化
- 住まいをつくるとは
- 窓(開口部)について
- 家の構造について
- 住宅の収納
- 建築の保険
- 材料について
- 住宅の工法
- 住宅のエネルギー
- 樋
- 家の老化
- 耐震補強
- 仮設
- 住宅の寿命
- 冬向きの家
- 軒のない家
- 片流れ屋根の家
- 地震
- 尺とメートル
- 見積り
- 金物工法
- 集成材
- 調湿
- 結露
- 木造にこだわる理由
- WB工法を採用して10年
- 階段
- 10年で塗装しないといけない家
- つかさや工事日記
- 耐震診断できない木造住宅
- 危ない吹き抜け
- 訪問販売リフォーム
- リフォームは難しい
- 雨漏り
- 四方山話
- うちのつくり方
- 住宅侵入盗
- WELL珈琲新築工事日記
- リフォームの時代
- 新聞、雑誌等の記事から
- 吹き抜け
- 建築は大工が造ってきたが
カテゴリから記事を探す
鈴木敏広プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。