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コラム
リフォームのほうが難しい4~新築工事にない解体工事
2014年12月10日
新築工事にないけれど、リフォームには必ずあるのが解体工事です。
当たり前ですが解体することは造ることと逆です。
TVの番組のように(コラム“リフォームのほうが難しい③”参照)施主は引っ越しをして、解体してから設計、見積り、工事するのなら解体工事も一度に済みますが、ほとんどの場合は住みながらの工事ですから
一部分を解体して工事、次の部分を解体して工事をすることになり、設計時に工事に応じて解体する範囲を決めることが必要です。
解体範囲を決めるとは、耐力壁など簡単に撤去できない壁と解体してもいい壁を分けるなど、解体できる場所とできない場所を分けることです。それから設計を考えることになります。
解体は設計、見積り(金額)、工事に大きな影響を与えます。余分に解体すれば工事が増え、解体部分が足らなければまた解体工事しないといけません。設計者の間違った判断が工事変更に繋がり、工事変更はすぐに追加工事として金額に現れます。ですから、設計者の能力がリフォームでは非常に重要になります。
解体工事を考えないと始まらないリフォームは何もないところにつくる新築工事よりも難しいのです。
それには新築の設計もしくは工事経験者でないとダメだと私は思っています。新築工事の設計や工事を
したことがない人では、はじめから家ができる過程を見たことがないことになります。
リフォームは部分しか工事しないからといって全体を考えなくてもいいわけでなく、むしろ部分工事だから
全体を把握する経験や耐震補強の構造に関する経験が必要だと私は思います。
次回は、「リフォームのほうが難しい5~体験談 かちかち山」です。
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