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コラム
リフォームの時代⑭ 広告宣伝と現場軽視
2014年6月5日 公開 / 2014年7月4日更新
なぜか日本の住宅建築業界は広告宣伝に多大な費用を掛けています。広告宣伝の担当者を置き、その費用は工事費に上乗せです。ただでさえ建築工事は高額なのに更に高くなります。
新築ならまだしも、数はあっても一つ一つの工事額は少ないリフォームでは、上乗せする費用は工事費のかなりの部分を占めることになり、場合によっては工事内容にしわ寄せがいくことがあります。
たとえば、一つの仕事に数社が見積りを出し、値引き交渉が行われ、工事費が減額されて工事が決まった場合、働く職人達に支払われる金額が減ることになります。なぜそうなるかといえば、工事前にすでにリフォーム業者は広告費用が掛かっているからです。
広告費用を出すために、リフォーム業者の利益は減らすことはできません。ですから、全体の工事費が減ってもリフォーム店に残るお金は変わらないで、現場の工事費を減らすことになります。
工事は下請けの職人任せですから、お金を減らされた下請けの職人は、工事内容は変わらないので早く工事を終わろうとします。現場軽視はダメなリフォーム工事が増え、消費者が損をすることになります。
次回は『リフォームの時代⑮ リフォームの時代は業界のため』です。
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