マイベストプロ東京
中野裕哲

起業に関する悩みをまるごとサポートする起業コンサルタント

中野裕哲(なかのひろあき) / 起業コンサルタント

V-Spiritsグループ

コラム

【年間借入返済金額の指標】

2023年1月19日

テーマ:起業

コラムカテゴリ:ビジネス

今回のテーマは、【年間借入返済金額の指標】です。よく頂く相談で、うちの会社はMAXいくらくらい借りれますか?といった内容があります。もちろん、現状会社としていくらぐらいの融資が受けられる事を知っておくことは経営者として必要です。ですが、いくら借りれるかではなくいくら年間に返済ができるのかといった考え方で融資審査は成り立っています。企業側と銀行側の考え方に相違がありますので、考え方について解説していきます。

減価償却費 + 税引後当期純利益(当期純利益)

これが、あなたの事業がその年度に生み出した現金といえます。つまり、この額以上の返済額があるとしたら、それは非常にまずいことになっているということです。もちろん、売掛金や買掛金が大きく増減した場合は、その年度の資金繰りは損益計算書とは大きく違ってきます。しかし、大きな目安としてはあくまで決算書通りに資金が入ってきて出ていったと考えます。利益が出れば税金がかかってきますので、残るのは税引後の利益です。それに減価償却費を足したのが、事業の中で生み出した現金といえます。

例)株式会社A 2021年10月期決算  減価償却費 300万円  当期純利益 100万円 の企業の場合ですと、年間返済可能金額は400万円となります。
借入状況が、当初1,500万円を借り入れし5年間で返済をする条件であれば、1,500万円÷60回返済=25万円(1ヶ月元金)となり、25万円の元金に1年(12ヶ月)をすると、25万×12ヶ月=300万円になり
ます。株式会社Aは、年間400万円の返済余力を有していますので年間300万円の返済履行は問題がないといえます。

上記数字が逆転している場合は、自力では返済していることになりません。ただ単にやり繰りをして銀行に返済しているだけです。実際に多いケースとしては、数年後追加融資を受けたり、返済した分を借換のような形で再度借入することで、減っていく現金を補填し続けるようになります。
ですから、MAX借りられたとしても返済は必ずします。資金調達をした直後は潤沢な現金があり安心しますが、返済開始から2年後3年後までをきちんと考えて資金調達を行うことはとても大事なことです。

弊社では、起業家・経営者をご支援できるよう多くの金融機関と連携しております。銀行選びはどうすれば良いか、融資についての相談をしたい、資金繰りで悩んでいるなど、各種専門家が課題解決を行っております。また、V-Spiritsグループでは、税理士・社労士・司法書士と勢揃いしておりますので、貴社の事業をワンストップで支援ができます!
無料相談もしておりますのでお気軽にお問い合わせください。

・次のおすすめの記事はこちら
【銀行借入で求められる担保の種類】

この記事を書いたプロ

中野裕哲

起業に関する悩みをまるごとサポートする起業コンサルタント

中野裕哲(V-Spiritsグループ)

Share

関連するコラム

コラムのテーマ一覧

中野裕哲プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
0120-335-523

 

無料相談は全国対応。対面の他にも、お電話、メール、Chatwork、LINE、Skype、Facebookメッセンジャー、Slack、ZOOM、Teamsなど普段から利用している手段をご指定ください。

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

中野裕哲

V-Spiritsグループ

担当中野裕哲(なかのひろあき)

地図・アクセス

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ東京
  3. 東京のビジネス
  4. 東京の経営コンサルティング
  5. 中野裕哲
  6. コラム一覧
  7. 【年間借入返済金額の指標】

© My Best Pro