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安東隆司

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安東隆司(あんどうりゅうじ) / 投資顧問

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コラム

海外株・低コストインデックス銘柄への注目高まる。一方レバレッジ型は資金流出

2021年6月20日

テーマ:所長解説のおカネ学♫

コラムカテゴリ:お金・保険

コラムキーワード: 資産管理投資信託NISA

国内投信市場の最新事情が経済ニュースにてピックアップされていました。
過去最高の資金流入を記録した2021年5月。
海外株への注目が高く、更に低コストのインデックス銘柄への資金流入も注目したいポイントです。

国内投信市場、7か月連続で過去最高の資金流入が続く

2021年5月の国内投信市場には7000億円を超える資金流入がありました。
7か月連続で過去最高の資金流入を更新しています。
中でも海外株式への割合が高く、一極集中が続いているといえるでしょう。
また、資金流入銘柄ランキングでは米国の新興ETFプロバイダー(ETFメーカー)である、A社が助言する投資信託がトップにランクインしていました。
しかし、該当銘柄の月次リターンは▼6.06%と大きく下げていることが報告されています。
日経CNBC「投資信託の最新事情」2021/06/16 QUICK資産運用研究所 石井輝尚氏解説
  
米国ではこのA社の換金や空売りがされているとの見方があります。要因として以下が考えられます。
・米国投資助言会社A社のパフォーマンス低迷、今後への不安
・市場動向「小さな泡」の不安

世界の投資家の多くは、A社の助言を「ETF」を通じて投資しています。しかし日本国内の証券会社ではA社のETFを購入することが不可能です。
代わりに国内証券会社と「コラボした」「高コストの投資信託」への販売がプッシュされているのです。
同じような独創的な戦術であっても、運用コストが高ければリターンが制限されてしまいます。
国内投資信託を購入する場合は、ETFを購入する場合と異なり、*「高い売買手数料」や*「高い信託報酬」を支払わなければいけません。
海外ではETFを通じた投資をしている戦略でも、日本ではそれよりも「高コストの投資信託を通じた投資」となっている事例は、A社だけに限った話ではありません。
*注 同様の戦略のA社のETFと投資信託のコスト比較。また個別銘柄を勧める目的ではありません。

コストに対する意識を高めていただければと考えています。

資金流出の中には複数のレバレッジ型ファンドが。2年程度で入れ替わる売れ筋ファンド

一方2021年5月の資金流出上位10銘柄の中にはレバレッジ型のファンドが複数ランクインしており、1年半~2年前に売れ筋だったファンドから資金流出しています。
日本では旬に合わせた「テーマ型投信」を短期間で回転売買し、販売会社が手数料で利益を上げるというスタイルが根強くあると考えられます。
長期的に成長が見込まれるトレンドに対して投資することは投資家にメリットがあります。
しかしテーマにすでに過熱感があるものは、「高値つかみ」に注意が必要です。
すでに価格が高くなっており、上昇よりも下落が見込まれる場合も考えられるということです。
そしてコストの高いテーマ型投信を短期間で売買することは投資家にとってデメリットが大きいことに気づいてほしいと思います。

資金流入上位10銘柄につみたてNISA対象銘柄がランクイン

2021年5月の資金流入上位10銘柄の内、3銘柄はつみたてNISA対象銘柄でした。
つみたてNISA対象銘柄は金融庁が「長期・積立・分散投資」というキーワードを基に選定した低コスト銘柄です。
その中でもTOP10にランクインした銘柄は全てインデックス型でした。
これらの銘柄が上位に入ってきたことは国内の投資家がインデックス型のメリットに気づいたと考えられます。嬉しい変化です。
つみたてNISA対象銘柄である、ということは積立での投資で、今後もランクインが続く流れも予想されます。

金融緩和の縮小・調整局面へ変化しても変わらず投資を

今後、金融緩和の縮小が予想され、調整局面に入る場面もあるかもしれません。
自分の保有している銘柄が値下がりを始めたら、慌てて売却したくなる人も多いでしょう。
しかし、「資産形成を長期で計画する人」に心がけてほしいことがあります。
値段が下がった時こそ、辞めずに引き続き積立投資をする、ということです。
相場全体が下げ基調の時こそ、市場に留まって投資を続けられる人のみが、回復時のリターンを享受することができるためです。
市場に留まる力(Staying Power)については、過去のこの記事を参照ください。
富裕層は相場急落にどう備えている?「市場から一時手を引くとかえって損する」

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