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鬼島智

働く人が主体的に「動く」自走組織をつくるコンサルタント

鬼島智(きじまさとし) / 組織開発コンサルタント

Onlives合同会社

コラム

AIの時代に起こること

2024年4月16日 公開 / 2024年4月18日更新

テーマ:AIの時代に起こること

コラムカテゴリ:ビジネス

AI中心の世界

エラーは出て当たり前、それをどうやって乗り越えるかがプログラミングである。これはあるプログラミング教室の校長の言葉です。人の人生もそうです。エラーというなの障壁があり、乗り越えて強くなれる。そういうものだと今も思っています。私の好きなケツメイシの「Life is beatiful」でも歌っています。

2023年2月、私はプログラミングスクールの卒業課題を不安ながらもコードをネットで調べ、必死にエラーと向き合いながら卒業課題の1歩ずつ一歩ずつ進めていました。

同じ受講生同士でSlackで情報交換しながら、スキルのある人は自分の課題を進めながらも質問に答えてくれて助け合いながら一つのコードが正しく動いたことに喜びを感じながらエラーと向き合いイメージするプログラムを開発していました。卒業に向けて、優秀なプログラマーがメンターとして3名~4名に1人ついて、週次でプログラミングの開発コードについて質問をし解決をする機会があります。生徒はみなその貴重な時間を活用して、自分の時間を奪うエラーや次へのアクション調べに対してより早い答えを求めてメンターにすがり、感謝して前に進めていた矢先の事です。

2023年2月、今では当たり前になったChat GPTについてSlackでも話されるようになりました。まさに神ツール、劇的にプログラミングの進みが変りました。これまでは、コードをネットで調べる→コードを書く→エラーをつぶす→調べる・聞く→コードを書くを繰り返してましたがChat GPTの出現により、やりたいことをAIに聞く→コードをコピペする→エラーを見る→修正をAIに書いてもらう→コピペするとなり、「調べる」「聞く」がなくなりメンターがほぼ不要になってしまいました。もちろん、同じ生徒同士の共有もいつの間にか消えChat GPTが進める卒業課題となりこれまでのプログラミングの学びは不要となる衝撃を受けたのを覚えています。

私は、痛感しました。「記憶する学びは不要になる」と。ただ一方で、「こうしたい」「あーしたい」があって初めて動くものではあり、動かす能力の重要性も感じていました。通っていたプログラミングスクールは、起業向けのサービス開発をするところであったのでプログラミングはあくまでも自己実現の準備のようなもの。イメージを持ち、ありたい姿を描く人たちしかいないため誰一人卒業課題を提出しなかった人はいませんでした。

最終的に、私の提出した課題は特選で選ばれませんでしたが卒業式の日に2~3名(40名ほどの中)が代表で卒業課題を紹介するのに選ばれ、Chat GPTを活用をしても評価されるレベルが出来ることに実感したものです。

さて、これまで記載してきたのはプログラミングというツールを活用して自己実現していくためにAIを活用した効率化についてです。AIはまさに活用してなんぼ、知識を平準化・共有化させ、個々に乖離した知識の差を埋めるものに過ぎません。

昔は、移動手段がない時代は自分の生まれた村で小さな世界で生きてきました。それが車が出来て飛行機が出来て社会が広がり直接体験して情報を得ているものになり、インターネットによって移動しなくても社会が繋がり情報を得ることが出来るように進化。これまで知り得ないことで生まれていた格差がなくなり、人は皆と同じようになりたいと考えるようになった。

そう、人は人のやっていることに憧れ、同じようになりたいと考えるようになり、どんどんと「自分という個」を失い同じような事を求めるようなってきているのです。それは情報が日々流れ、指示を得られるものが重視され資本主義社会のように情報発信も確立されるようになってきているからです。

私は、このような時代だからこそ「自分はどんな人生ストーリーを自分の人生キャンパスに描くのか」を真に問いて頂きたいと思っています。AIが出現したことで、答えが出てきてしまい、それがあたかも正しいと思ってしまう世の中になると思います。そこには、感情・価値観・思いなどが無視され平準化したつまらないが「正しい」ような事だけがあり社会では「正しさ」だけを求めるため、それでいいと思ってしまうのです。


私は、今こそたくさんの情報社会の中で自らの自問自答をよりしっかりと客観的に行い、角度を変え視点を変え、抽象的なイメージを具体的にし、目的と目標を持って自分らしく歩む人をサポートするコーチングこそが今の日本には必要であると思っています。

海外では、経営者の60%はコーチを付けています。学校ではカウンセラーが当たり前で頼ることを良しとする文化ですが日本は、誰かに頼ることに躊躇するといわれます。コーチを付けている率は5%程。

コンサルティングには金を出すが、コーチには金を出さない。
コンサルティングはAIのようなものであり、答えを正しいように教えてくれますが
コーチは、その本人の感情に寄り添い本当にありたい姿を伴走して作り出すものです。

本当に必要なのはどちらでしょうか。

私は、日本がもっと良くなるためには自分を強く理解し自信を持つ人が沢山増えること。そして、応援し合う意識を常に持てる人が増えることだと感じています。


コーチングにご興味あるかた、この記事に共感を頂いた方は是非お声がけ頂けたら幸いです。

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