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コラム
医療機器のバッテリーについて
2024年3月14日
医療機器には移動時や停電時などに対応するため多くの機器でバッテリーが使われています。
特に病棟で使用する輸液ポンプ・シリンジポンプ・人工呼吸器・ベッドサイドモニターや手術室の麻酔器などには最近の機種には普通に搭載されています。また、除細動器・AEDにも使われています。
主にリチウムイオン電池が内蔵されていて充電式で、機器にバッテリーインジケーター(充電状態を示すもの)で残り少なくなったら充電するというのが本来の使用法です。
バッテリーの寿命は物にもよりますが概ね2年~3年ほどで、バッテリー交換時期が来たら交換するのが原則です。
しかし、この管理が出来ていないといつ交換したかが分からず最悪のケースでは購入してから4年も5年も1度も交換したことがないといったケースもあります。
よく、輸液ポンプを使用している患者さんが院内を移動している時にバッテリーアラームがよく鳴るとか、充電しているのに直ぐにバッテリーアラームが鳴るとかいうのはバッテリー管理ができていない場合が殆どです。
バッテリーは輸液ポンプの場合概ね満タンで最長2時間ほどです。これよりも遥かに短い時間でバッテリーアラームが発動するのはバッテリーの経年劣化が原因ですので直ちに交換する必要があります。
また、治療器の電源は非常電源に繋ぐようにしましょう。停電時にバッテリーでバックアップさせますが、自家発電に切替われば外部電源で使用ができます。
また、災害時への対応として未使用の医療機器は常時充電という手法も取られています。
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