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田中嘉一

医療ミスを防ぐ医療機器安全コーディネーター(R)

田中嘉一(たなかよしかず) / 臨床検査技師

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コラム

院内における電気安全2

2024年3月14日

テーマ:医療安全

コラムカテゴリ:医療・病院

因みに私は関東電気保安協会様の回し者ではないことを最初に申し上げいたします。

電気に関する2大リスクといえば火災と感電です。

火災に関して前回埃のショートによる発火の話をしましたが、この現象をトラッキングということをお伝え忘れていました。

今回は感電に関してお伝えします。

感電とは冬場の静電気でバチッと指先が痛い思いをしたり、体に電流が流れて心臓に悪影響を与えたりといったことがありますがこうした現象を感電といいます。

感電は人体を襲撃する電流の周波数が1kHz 以上になると感電しなくなり、組織を破壊する効果があります。これを利用したのが電気メスでこの場合感電にはなりません。

臨床現場で感電に気を配る必要があるのは血管内に挿入されたカテーテル類です。

特にベッドサイドモニターに接続された観血血圧(Aラインやスワンガンツ等)や体外式ペースメーカーなどの循環器系のデバイスが使われている場合は、僅かな電流が流れても心臓を直撃し心室細動を誘発するミクロショックという現象を引き起こす可能性があることを念頭に入れておく必要があります。

この原因となるのが漏れ電流(漏電)というものの存在です。

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