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企業内キャリアコンサルティングの活用例

2020年1月26日 公開 / 2020年7月26日更新

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

従業員の定着促進、モチベーション向上等を目的に、
厚生労働省もセルフ・キャリアドックといった
企業内キャリアコンサルティングの普及推進を図って
おりますが、

実際に、キャリアコンサルタントと従業員の方との
面談では、どんな話が行われているのか?
事業主の方からすると、イメージが湧きにくかったり、
守秘義務があるとはいえ気になるところかと思います。


そこで、私の経験その他から、いくつか面談事例を
ご紹介させて頂きます。
(守秘義務等の観点で、実際の内容とは場面設定や
細部のやり取りは変更した事例イメージとして。)


事例1

<転職検討中の若手社員Aさんのケース>

Aさんは、地元中小企業に入社して数年ですが、
実は地方公務員試験を受けていて、
合格したら今の会社は辞めようと思っている
と打ち明けてくれました。

依頼元の事業主の立場としては、
キャリアコンサルタントに引き留めの対応を
期待していると察しがつきますが、
あくまでAさんにとって最善の支援という
スタンスで面談は進めます。

Aさんの考えを決して否定することなく、
理由を丁寧に聞いていくと、
今の仕事が嫌なわけではないようですが、
安定を考える親御さんの意向もあって、
とのことでした。

そこで、実際、ご自身はどう思っているのか?
Aさんにとっての安定とはどういうことか?
果たして公務員というのがAさんにとって
ベストの選択なのか?
…等々、やり取りをしているうちに、

仮に安定を目指すとしても、
他の民間企業への転職も考えられるし、
自分が頑張ることで今の仕事を安定したものに
することも出来るのではないか?と
気づきも生まれたり、徐々に考えの視野も
広がっていきました。

時間の関係で、最終はご自身でよく考えて
くださいね、というかたちで終わりましたが、
面談前よりも少しは良い選択が出来るような
気づきや判断材料の提供は出来たのでは
ないかと思います。

もちろん、最終的にやはり公務員や転職を
判断することになった場合は、早めに会社に
相談を!とアドバイスも致しました。




事例2

<現状に満足して課題がないBさんのケース>

企業内キャリアコンサルティングでありがちな
ケースですが、
人事の指示で面談にきましたが、
特に仕事で困っていることも悩みもなく、
順調に楽しく仕事しているので、
相談することはないですよ、とのこと。

Bさんは、30代半ばで、仕事もある程度こなせ、
周囲との人間関係も構築して、充実した仕事
生活を送っているようでした。

そこで、キャリアコンサルタントとしては、
お仕事は順調なようで何よりですね、
と一旦受け止めて、

そのうえで、
それでは、この順調な状況が今後もずっと
続いていくといいですよね。
今後に関して何か気になることはないですか?
という質問をさせて頂きました。

すると、Bさんは、
そう言われてみると、この会社の主力商材は
IT化やAI等々で、いずれ廃れていくと聞きます。
新しい商品に対応していかないと、
会社の業績も今後は厳しくなっていく可能性も
あるとか…。

そこで私は、
それに対して、Bさんは何か準備をされている
こと、出来ることはありますか?とお聞きすると、

そうですねー、考えてみると、いろいろと
できることはありますね。
と何か気づいて頂けたようでした。

会社が考えるべきことでもありますが、
社員個人の立場でも出来ることがあり、
それに気づくと、現状に満足せずに意欲や
向上心をもって、よりモチベーション高く
仕事に取り組んでもらえるかと思います。




以上、長くなりましたが最後まで読んで
頂きありがとうございました。

もし企業内キャリアコンサルティングに
ご興味もって頂けましたら、
こちらのサービス概要を参照ください。


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この記事を書いたプロ

福山研一

キャリア支援のプロ

福山研一(株式会社アステート)

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