企業の課題や可能性を見極め、適切なキャリア支援を実施（1/3）

進む法改正に素早く対応しながら

　技術革新やグローバル化、少子高齢化の進展など、日本の企業を取り巻く環境は大きく変化しています。今後の厳しい競争の中で企業が生き残るためには、優秀な人材の確保が不可欠。しかし近年は、企業が思うように人材を確保できないケースが続いています。

「私のような団塊ジュニア世代は、右肩上がりに経済が成長する時代を見ているため『将来はたくさんお金を稼いで贅沢がしたい』などと安易に思っていました。それに比べ、今の若い世代はバブル崩壊後に生まれ育っているため、なかなか夢が持てず、仕事にも安定性や堅実性を求める傾向も増したり、価値観も多様化しているように思います」

　そう話すのは、人材派遣や転職支援などの人材ビジネスを手掛けてきた福山研一さんです。これまでに行ってきた企業や求職者へのサポートをさらに充実させるべく、2011年に標準レベルのキャリアコンサルタント資格を取得。その翌年には、熟練レベルと呼ばれる2級キャリアコンサルティング技能士の国家資格を取得しました。「国からの雇用制度の助成金なども増えています。そうした制度も有効に活用しながら、企業やそこで働く人たち、求職者などに対してより手厚いサポートを行っていくために、キャリア支援をスタートさせました」

　その後、職業能力開発促進法改正により、2016年4月からは旧標準レベル以上の資格を持っていないとキャリアコンサルタントとして活動することができなくなりした。福山さんは時代の流れをいち早く予想し、時代を先取りして行動していると言えます。

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