コラム
墓石はなぜ石で作られるのか、その理由
2013年6月18日 公開 / 2016年5月28日更新
今までのコラムでは、墓地の事をメインに書いてきました。お客様のご供養のお手伝いをするという点で、当社と墓地は切っても切れませんが、あくまでも私ども二上家の本分は「石材店」。そろそろ石の話を書きたいと思います。
墓地の上に建てる墓石。墓石は、その墓地が誰の(どこの家の)お墓であるかを示す「表札」であると同時に、誰が埋葬されているか、お墓参りをする方に知ってもらう「記録簿」でもあります。
墓石の機能としてはこの二つが主な物ですが、これら分かりやすい機能以上に大切なのが、墓石は、持ち主やご家族にとってのシンボルでもある、という事です。
お墓参りをして、墓石の前に立つ。ふと浮かんでくる、ご両親やご家族の顔。そして、見た事は無いが、確かに繋がりを感じる事が出来るご先祖様の存在。そういった数々の言葉に出来ない想いが、墓石を見た時に喚起される。墓石にとって大事なのは、かけがえのないシンボルとして、いつまでもそこに在り続けるということではないでしょうか。
変わり続ける世の中で、変わらずにいつまでも在る、という事。それが墓石が石で作られている意味であり、意義でもあります。次回から、もう少し石について詳しく書いていきたいと思います。
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