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辻村登志子

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辻村登志子(つじむらとしこ) / 税理士

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コラム

定年後のシニア起業する上でおススメの業種

2018年12月11日

テーマ:定年後に起業するなら

コラムカテゴリ:ビジネス

定年後、シニアが起業する際、どの業種を選ぶべきでしょうか。シニア起業家は長年の社会人生活で蓄積された職務経験を持っており、ぜひ活かすべきです。

その道はコンサルタントやアドバイザーがよいでしょう。この記事では、定年後のシニア起業家が成功しやすい業種とその理由のほか、そうではない業種についても理由ととともに解説します。

定年後は自分の経験を活かして起業するとスムーズ

定年後、起業するのにおすすめの業種があります。それはズバリ「コンサルタント」や「アドバイザー」です。これらの仕事は経験さえあれば、元手がなくてもできる事業で、リスクが比較的低いからです。

シニア起業家は、会社員としてさまざまな経験をこれまでしてきたでしょう。その経験を棚卸しして、コンサルタントやアドバイザーとして起業するのです。

といっても「自分には誇れるものは何もない」と、不安に思う人もいるでしょう。果たして本当にそうでしょうか。まずは自分ができることは何か、しっかりと見つめてみましょう。
そうすると案外、起業のヒントが見つけられます。いくつか例を挙げて解説しましょう。

工場のラインで働いていた方なら、工場の生産管理を行うコンサルタントして起業することが可能かもしれません。
また、経営企画部のメンバーとして仕事をしたことがある方なら、経営計画の策定などの業務がコンサルティングの範囲に入ってくるでしょう。そして、長年営業をやってきた方なら、営業代行を手がけることもできるかもしれません。

たとえ事務職の人であっても、できることはたくさんあります。IT化が進展した今でもパソコンを使えない高齢者は大勢います。そういった高齢者を相手にパソコンの基礎を教えるアドバイザーとして起業するのも一案です。

そう考えていくと「メールの書き方なら教えられるかもしれない」「ファイリングのやり方なら大丈夫かも」と次々と起業のアイデアが出てくるでしょう。もちろん、アイデアのなかにはビジネスにならないものもあるかもしれませんが、あまり深く考えずに、「自分ができること」をたくさん出してみることがまずは重要です。

実際、総務省の「平成24年度就業構造基本調査」によると、「サービス業」での起業が最も多く、これまでの経験を活かしてコンサルタントやアドバイザーとして事業を展開するシニアが目立っています。

さらに、近年はコンサルタントやアドバイザーを仲介するクラウドサービスや人材紹介が増えてきています。状況に応じて活用するのもよいでしょう。

起業するのにコンサルタントやアドバイザーがおすすめの理由

コンサルタントやアドバイザーがおすすめの理由をもう少し見ていきましょう。

ほかには2つの理由が挙げられます。ひとつは「オフィスを構える必要がない」ことです。オフィス賃料はシニア起業家にとって、事業が軌道に乗るまで大変な負担としてのしかかってきます。自宅をオフィスとして活用すれば、オフィス代という固定費を負担せずに事業を行うことができます。固定費がないということは、損益分岐点が低いということ。売り上げがたとえ少なくても、コンサルタントやアドバイザーなら十分やっていけます。

次に「スモールスタート」で済むことです。コンサルタントやアドバイザーは最初名刺を作るだけで十分です。例えば、まずは試しに「○○コンサルタント」と名乗り、成果が上がらなければ「○○アドバイザー」と肩書を替えることも気軽にできます。

ほかの業種では難しいこのような措置も、コンサルタントやアドバイザーなら可能です。

起業に際し、多額の費用を要する業種はおススメできない

コンサルタントやアドバイザーが低リスクで起業でき、シニア起業家に向いている一方で、そうではない業種は何でしょうか。それはズバリ、飲食や不動産など、多額の費用を要するビジネスです。

もちろん、飲食や不動産において経験があり、明らかに勝算がある場合は別です。しかし、経験がないにもかかわらず、「面白そうだから」という理由で起業すると痛い目に遭います。現実は甘くありません。

飲食の場合は、味はもちろん、店舗の立地のほか、集客なども課題になります。こういった課題に向き合い、事業を軌道に乗せるまでには数年かかることも珍しくありません。

その間の売り上げが低迷したままであれば、借り入れが必要になることも考えられます。さらに、固定費としてのしかかる賃料も大きな負担になります。手元資金で足りない場合は、老後の生活資金に手を付けなければならない恐れもあります。

このように、多額の費用を要するビジネスは失敗したときの痛みが大きすぎます。

また、シニア起業家は一般的に若手と比較して体力が落ちているケースが多く、バリバリと働くことは困難になってきます。飲食のような体力が求められている仕事は、長続きしない恐れがあるのでおすすめできません。

何度も書きますが、シニア起業家には長年培った職務経験があります。蓄積した経験をもとにリスクが比較的低いとされるコンサルタントやアドバイザーとして起業するほうがうまくいきやすいでしょう。

この記事を書いたプロ

辻村登志子

シニア世代の起業を支援する会計の専門家

辻村登志子(辻村会計事務所)

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