家族葬の四十九日法要でも”香典”は必要なの?
年末になると喪中はがきが来ることがありますよね?
また、近親者を亡くした後は神社の鳥居を避けたり、正月の祝いごとを避けたりもします。
「喪中につき、新年の挨拶は控えさせていただきます。」といった使われ方もします。
いったい喪中とはなんでしょうか?
『喪』に服すとは、何を指すのでしょうか?
実は、『喪』はそれひと文字で「死者を哀哭する」という意味をもっています。
近親者を亡くし、一定の期間身を慎むことを「忌中期間」「服喪期間」といい、その間は「死を穢れ(けがれ)とし忌む(いむ)期間」とみなされるのです。
これはお寺などの仏教から来るものではなく、日本古来の神道から来るもの。
神道では「死の穢れは感染する」と考えられており、家族を亡くした近親者が初詣や神社参りを避けるのは「穢れ」を神社に持っていかないためです。
自宅においても神棚があれば半紙等を貼り、毎日のお参りを50日間は遠慮することになります。
そんな教えが生まれたのは、現代のような医学のなかった時代、なぜ人が死んでいくのか分からない「死への恐怖」が有ったからではないでしょうか。
古来より続く習わしが、現代でも意味をもって、亡くなった人への気持ちの整理をつける良い時間になると考えられているのです。