いつから始める? どう進める? 失敗しない「遺品整理」の進め方
テレビやニュースで、赤木春恵さんや市原悦子さんなどの有名人も亡くなられました。
実は、統計上も12月から3月の時期は亡くなる方が多いのです。
そういう季節だからか、「葬儀の事前相談」が増える傾向にあります。
その中でも多いのが、やはり費用に関するご相談。
お葬式は頻繁に行う事でもないですし、結婚式のように費用の情報を知って時期をコントロールすることもできません。
また初めての葬儀では、いくらかかるか予想がつかないため、不安になって聞きに来られるのでしょう。
ですが、「どんなお葬式を希望しているのか」が分からなければ、こちらも提案が難しくなるんですね。
たとえば、旅行にいきたくて駅前の旅行会社に入店するとします。
案内された窓口に座り、スタッフさんに『旅行に行いきたのですが、どれくらい旅費がかかりますか?』と聞いても、相手を困惑させるだけでしょう。
・国内旅行か海外旅行か
・何人で行くのか
・いつの時期に行くのか
など、必要事項を決めなければ見積りを作ることは出来ません。
『仲のいい友達と二人で、国内の観光客が少ない静かなところに行きたいです。
日程は人が多いゴールデンウイークが終わってからの平日で、暑くもなく寒くもない時期に観光できる温泉で2泊したいです。』
と伝えれば、ツアーコンダクターがコーディネートしてくれます。
そして、最終的な金額が分かるのです。
これと同じで、お葬式もどのようなお葬儀を希望しているのか知らなければ見積りを作ることが出来ません。
しかし、先ほどもお伝えした通り、お葬式自体が度々ある事ではないので、どんなお葬儀がいいか希望を作ることが難しいでしょう。
そこで、まず決めておかなければならない4項目を覚えておきましょう。
1.どんな規模のお葬式をするのか?
ここが葬儀代金の大きく変わるところです。
おおよその金額を参考にしてください。
一般葬 → 近所の人や会社関係など、多くの人に参列してもらうお葬儀。約100万円~
家族葬 → 家族、親族だけで限られた人数分で行うお葬式。約50万円~
一日葬 → お通夜をせずお葬式だけをする。約30万円~
直葬 → お通夜、お葬式をせずに火葬だけをする。約20万円~
2.お葬式に何人ぐらい呼ぶのか?
結婚式と違い、人数によって準備するものが変わるわけではありませんが、会場の規模に直結します。
家族だけでするのか、親族を呼ぶのか、近所の方や会社関係、取引関係などを呼ぶのか・・・。
一般葬でも家族葬でも、人数によって式場の大きさが変わります。
大きい式場では祭壇も大きくなりますし、反対に人数が少ない場合は小さな式場で祭壇も小さくなります。
それぞれ金額が異なるのです。
また、料理の金額にも差が出てきます。
おおよそ一人当たり通夜の料理、葬儀の料理を合わせると6000円程になります。
3.どこに安置するのか?
家族が病院や老人ホームで亡くなった後、いずれかの場所に搬送しなくてはなりません。
一度は自宅に搬送して一晩でも過ごしてもらうのか、はたまた葬儀会館に直接搬送するのか。
それによって、ご遺体を預ける先の式場使用料や搬送料金が変わってきます。
4.どこのお寺さんをよぶのか
現在、国内における約90%のお葬式が”仏式”で行われています。
お寺さんによって御布施の金額が大きく変わってきますが、もし菩提寺があるならば以前と同じ金額の御布施を用意するか、分からなければ同じ檀家でお葬儀を経験した人に聞きましょう。
菩提寺が無ければ、葬儀社からお寺さんを紹介してもらいましょう。
当社の場合であれば、枕経からお通夜、お葬儀、戒名、初七日までをトータルして、15万円の費用で対応して下さるお寺さんをご紹介します。
以上の4項目を決めて事前相談に行くと良いでしょう。
事前相談をしておくと、いざ葬儀となったときに慌てることなく進めていくことが出来るので、トラブルやミスが少なくなります。
葬儀社によって同じサービスでも金額も違ったり、内容が違ったりしますので、悔いを残さないお葬儀をするためにも、早めに相談すると良いですね。