コラム
Qかむことの重要性と健康・美容面の影響について
2015年6月1日
Q:長年、右の奥歯が抜けたままの状態で放置しています。
右側でかむことが多いせいなのか、最近、顔がゆがんできたような気がするのですが、、、。
A;
口腔系には表情を作る顔面筋(表情筋)を含め、咀嚼筋、咽頭にある舌筋や咽頭筋群、頸部にある舌骨筋群など、多くの筋肉とつながっています。奥歯が一本欠けただけでもかむ力は低下し、食べ物をしっかりかまないでいると、廃用性筋萎縮が生じ、かむ力が衰えていきます。そのため、誤嚥性肺炎になりやすくなったり、胃や腸などの消化器官に負担がかかりやすくなります。また、脳への刺激が低下し、痴呆の原因にもなるなど、かむ力が衰えるということは口腔内だけではなく、身体全体にさまざまな影響を及ぼします。このほか、美容面にも影響があり、顔の筋力が低下し、ほほがたるんでほうれい線が目立ってきたり、左右のかむ力のバランスが崩れると、顔のゆがみも生じてきます。
歯を失った場合の治療法の選択肢はいくつかりますが、中でもインプラントは、あごの骨に直接人工歯根を結合するため、天然歯とほぼ同等にかむ力が回復します。天然歯のような自然なかみ心地が得られるので、固い食べ物をバリバリ食べたり、食べ物本来の味を楽しむことも可能になります。さらに、見た目の美しさも表現でき、「表情が明るくなったと言われるようになった」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
最近では、歯の治療だけでなく、ヒアルロン酸注入療法でほうれい線のシワを改善するなど、口唇領域のアンチエイジング美容を手がける歯科医院も増えています。まさに、口腔内の健康は体全体の健康を保ち、口回りの美しさは魅力的な笑顔を作り出すための心の健康と密接につながっているといえるでしょう。
コラムのテーマ一覧
カテゴリから記事を探す
中條新次郎プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。
中條新次郎のソーシャルメディア