コラム
Qインプラント素材と手術の安全性について
2015年2月13日 公開 / 2015年6月1日更新
Q:近々、インプラント手術の予定ですが、金属アレルギーがっても、インプラントはできますか?
また、手術に対する安全性も不安です。
A:
インプラント治療において患者さんが心配されていることの一つに素材や手術の安全性が挙げられます。歯科インプラントの材料として現在多く使われているのが「チタン」です。チタンは強度・安全性ともに良好な生態素材。また空気に触れると表面に酸化チタンの膜ができるため、金属イオンが溶出しません。このため、インプラント治療では、金属アレルギーを引き起こしにくいといえます。
手術の安全性においては、近年、大学病院などの大きな病院だけでなく、歯科医院でも歯科用CTが活用されていることが挙げられます。歯科用CTは、デジタル処理による三次元的な画像により、骨の状態や厚み、幅、深さ、骨密度、血管の位置などを正確に測定することができ、従来の二次元的なレントゲン診断ではわからなかった多くのことが診断できるようになりました。この三次元的な画像診断によって、患者さんがインプラント治療に適しているかどうかも判断できるようになり、治療の安全性を高めています。また手術の方法や流れもシミュレーションでき、患者さん本人が確認できるので、手術に対する不安も軽減されます。
また、より安全な手術を行うためには、患者さん自身が身体の状態をきちんと把握しておくことが大切です。事前に血液検査などで、糖尿病や高血圧症、脳こうそく、心筋こうそくなどの全身疾患の有無の診断や、治療を受けていらっしゃる方は内科主治医との相談が必要です。
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