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篠原丈司

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篠原丈司(しのはらたけし) / 社会保険労務士

社会保険労務士 篠原事務所

コラム

理解しておきたい3種類の時間

2023年10月15日 公開 / 2023年10月31日更新

テーマ:仕事術

コラムカテゴリ:ビジネス

「時間」は、時計で可視化しているとはいえ、目に見えない概念のようなものです。

しかし、実は大きく分けると2種類、もう少し細かく分けると3種類あります。ここを理解していないと、どうでもいいことに振り回されてしまいます。

今回は時間の種類について解説します。


まずは(1)固定された時間

アポや会議などが決まっていて動かせない時間という意味です。これには前後の移動時間も含みます。主たる目的以外には使えないので、固定された時間ばかりの毎日だと、それ以外の仕事が進みません。そして原則として動かせません。例えば、私が自治体の会議に委員として出席する場合に、一度決まった日程を私の都合で変更することはできません。


次に(2)自由な時間

自分で自由に行動の選択ができる時間という意味です。私は可処分時間と表現しています。スケジューリングの最大の目的は、この可処分時間の把握です。1時間しかない可処分時間に3時間かかる仕事を入れても絶対に終わりません。あらかじめ残業か翌日以降に持ち越しが決まっているものは適切なスケジューリングとは言えません。


最後に(3)調整可能な時間

相談対応や企業研修の日程が決まる前に調整している段階の時間です。誤解を恐れずに言えば、なるべくこちらに有利になるよう誘導します。同じ方面に行く複数の予定を同じ日にまとめたり、集中力が高くて貴重な午前中に予定を入れないようにしたりと調整します。

身近な例だと散髪の予約がこれに該当します。

私の場合は1か月以上空くとみっともなくなるとわかっているので、月に1回は散髪するようにしています。予約のタイミングは終わった時。1か月後の、それも対面の予定が入っている日で(オンラインとオンラインの間だと、出て戻ってと無駄になるので)お店の付近を通過する午後の時間帯と決めています。

1か月も先であれば簡単に予約できますが、髪が伸びて限界になったら、つまり緊急事態になってから予約をしようとすると、こちらの都合の良い日や時間帯が空いていない可能性が高くなり、その結果、お店の空いている日に誘導されてしまいます。

安易に時間の決定権を相手に渡してはいけないのです。

いずれにしても、調整した結果は(1)の固定された時間に変わります。

重要なのは、「時間を自分の管理下に置く」こと。

要は、本当に大切なことに有限の時間をなるべく多く使うという意識が人生を好転させるというわけです。

この記事を書いたプロ

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