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今野毅

経絡治療であなたの痛みをなくす鍼灸のプロ

今野毅(こんのたけし) / はり師

那智が丘こんのはり灸院 仙台仮庵店(かりいおてん)

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コラム

東洋医学で考える新型コロナ環境下での生活

2020年4月10日 公開 / 2020年7月1日更新

テーマ:新型コロナ自然治癒力

コラムカテゴリ:美容・健康

コラムキーワード: 鍼灸治療不定愁訴免疫力アップ

新型コロナ!自粛生活を守りましょう!


 全国に緊急事態宣言が出され、宮城県でも新型コロナの影響が大きくなってきました。
 学校のスタートが遅くなったり、不要普急の外出を控えるよう繰り返し要請が出ています。アビガンや新しい薬品も期待されますが、まだまだ不安が多い日々が予想されますね。

 不要不急の外出はしない。三密を避ける。流水による手洗い、部屋の換気、外出時のマスクや咳エチケット等々、ウィルスに感染しない・させない基本原則を守りながらも、ストレスの多い中、自分自身の免疫力や治癒力=生命力をおとさない生活が大切になります。

 新型コロナウィルスの感染症において怖いのは、その感染力の強さと重篤になった場合に非常に短期間で死に至るーという点があります。重度の肺炎・呼吸器疾患だけではなく、全身に血栓を作ることや、大腸への関連因子についての報告もあり、また中程度での症状も決して楽では無く、とにかく“感染しない・させない”為の努力が本当に重要です。


東洋医学では、ストレスが一番の病いのもと!


 一方、軽症の方や無症状の方もあり、感染して入院しても治癒して退院し、健康を取り戻して元通りの生活に戻る事はできるのであって、“新型コロナ感染=死”では決してありません。
 若年層の重症化の危険性がある一方、恒例・既往症を有するからといって必ず亡くなる訳でも無く、感染しないように努力しながらも“正しく恐る”という事が大切ですね。

 それでも、テレビのワイドショーやニュースを見ていると連日の新型コロナの話題で、誰しもがやはりとても恐いと感じてしまいますよね。連日医療現場の最前線で闘っておられるお医者様や看護師さんやスタッフの方々たちは、どんなにか大変なストレスの中に置かれておられのだろうと思いますし、私たちの誰もが、日常生活でのちょっとした外出にですら、感染へのストレスに晒されています。

 東洋医学では、“内因”と言って、怒・喜・思・憂・恐の感情が強くなる事で、心身の循環をやぶり、病気が始まるとしています。簡単に言えば強いストレスが病気・症状を作るよと三千年前から言われている訳です。
 新型コロナの感染力・症状はとても恐いものがあり、自粛生活を日本中でしてでも感染拡大を抑える事が大切です。しかし、単に恐がって家に閉じこもりっぱなしでテレビやネットで情報に浸っていることもまた、病気・症状を作ってしまいます。

 恐るという感情は、腎の気をそこねると言われ、身体に力が入らず、あちこち痛い、喉が痛い、空咳が出るなどの症状を作ります。まるで新型コロナの初期症状のように考えてしまうと、ますます恐くなって悪循環におちいるとも考えられますね。

 東洋医学というのは、陰陽の気のめぐり=全身の循環を正しくする事で、病いにならない=未病の状態を作る。症状があれば、食事や漢方薬、あんまや鍼・灸をして、全身の循環を正しくする。それで、その人の身体が症状を抑えこんで元のように心身共に元気なるという考えで三千年間、様々な症状に対応してきました。


規則正しい生活と食事、休息で未病を心がける


 まず、睡眠をとる。夜十時頃には眠りに入り、朝は早めに起きる。

 今は春なので、身体を軽く動かす。庭に出たり、ご近所をひとと近づかない程度に(マスクもして)散歩する等して、ゆっくりと身体を動かして一日をスタートさせましょう。

 人の密集する場所に行く外出は自粛対象ですが、人と密にならない範囲で、家の外で陽にあたる事は、とても重要です。お天気の良い穏やかな日は是非、戸外の空気を吸ってください。

 ご飯もちゃんと食べましょう。特に国産の大豆を使ったお味噌の味噌汁、ご飯、漬物や納豆も大切です。(納豆も国産の大豆が大事!)きれいな血液を沢山作る食べ物は、旬のもの、国産のもの。特にご自身の生まれ育ったお住まいの地域の物を摂る事が、効率の良い栄養吸収を促します!

 先にも書きましたが、身体を動かす事は、身体の状態を正しく保つためには、とても重要です。そして、テレワークや勉強でじっと同じ姿勢でいる事は、身体の循環を著しく損ねます。50分ぐらいで一度立ち上がって、軽いストレッチをしたりして、身体の各部位をリセットして一呼吸付く事も大切ですね。

先の長い闘いに備えて正しい生活を!


 本来の古典東洋医学というものは、現在の西洋医学が生まれるずっと以前から様々な病い・症状に未病という考えから対応してきました。心身を正しい状態にして、その人自身が病いを抑える、自己治癒力を発揮させる事がその根本です。

 ストレスによって感情の起伏が起こり、それが身体に影響して病いを作る。また逆に、外的な要因によって、身体に症状が起こり、それが心の乱れを作り、症状を悪化させて行くと考えると、ただ新型コロナを恐れて寝てばかりいたのでは、他の病いにかかったり、感染しやすい体になってしまいます。

 感染しない事、感染してしまってもその症状を抑える力をつけておく事が大切です。ウィルスというものは、一度広がり出せば、鎮静化するまでは少し時間もかかります。でも、感染して治癒した方が増えていけば、確実にその波はひいてゆきます。希望を持ちましょう。
 
 今は、一人一人がきちんと国の要請に応え、自粛すべき事を守り、自分の健康を保つ為の正しい生活をする事が大切です。テレビのニュース・ワイドショウばかりを見ていて、新型コロナ・ノイローゼになって、病気になっているような状態でご来院される方も少なくありません。
 必要な情報を得たなら、あとは自粛すべき事、感染しない・させない事を守り、正しい生活を心がけて、楽しむ事をする時間も作ってストレスを減らしましょう。自分の心を楽しませる事は、免疫力をあげて様々な症状・病いを改善させる場合もあります。ただし、三密や、守るべき自粛は守る事が大切です!

 長く我慢しなければならない時間が続くかもしれませんから、心に余裕を持てるよう、まず正しい生活を心がけて、助け合っていきましょう!

この記事を書いたプロ

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