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山際雅詩

志望大学合格を実現させる個人別学習指導のプロ

山際雅詩(やまぎわまさし) / 塾講師

未来教育やまぎわ塾 やまぎわ高校ゼミ

コラム

正しい勉強のすすめ(1)

2017年5月23日

テーマ:合格する勉強法

コラムカテゴリ:スクール・習い事

5月中旬~下旬は中間テスト(定期テスト)の時期ですね。
気がついたらテスト直前!と大慌てで必死にテスト勉強に取りかかるも、時間がない…という人もいるでしょうか、あるいは、逆にテスト直前だというのに悠然と構えてまったく焦るそぶりも見せない人もいるかもしれません。
日頃から勉強がしっかりできていて、テスト前といえども余裕の現れ…という人はごくわずかで、あきらめてしまって勉強する気があまりないという深刻な状況なのかも。
いずれにしても、どうやったら効率良く勉強できるの!何かラクにうまくできる方法はないの!と、つくづく思うものです…

勉強とは2つに分けられる

さて、勉強というものは、大きく2つに分けられるかと思います。
1つは「知識のインプット(入力)」、もう1つは「知識のアウトプット(出力)」です。
例えば、単語、公式などを覚えるのは「知識のインプット」です。
一方、問題を解いたり、演習を行ったりするのは「知識のアウトプット」です。
本来、「知識のインプット」と「知識のアウトプット」は表裏一体、あるいは車の両輪のようなものであるはずなのに、いや、むしろ「知識のインプット」のほうが重要なのに、勉強の仕方がわからない、成績があがらないという人の多くが「知識のアウトプット」に偏りすぎています。
つまり、“勉強とは問題集やテキストの問題を解くことだ”というわけです。もしくは暗記はいやだ!できない!と「知識のインプット」から目を背けているのでしょうか…

「知識のインプット」とは?

「知識」とは端的に「知っていること」を意味します。
賢くなるためにはまず多くのことを知ることから始まります。
単に「知っている」と言っても、「聞いたことがある、見たことがある」という程度の薄い「知っている」から、「深く理解して精通している」というレベルの「知っている」まで、その程度・度合いは様々です。
英文法の“不定詞”を例にとってみましょう。
―「“不定詞”って知ってる?」と質問したとして、
―「 “不定詞”ということばは聞いたことがあるけど、よくわからん」 ……「聞いたことがある」
―「 “不定詞”って、to+動詞の原形でしょう、知ってるよ!」 ……「なんとなく少し知っている」
―「 “不定詞”はto+動詞の原形で、名詞的用法とかなんかいくつか意味があるねんで」
……「おおまかに知っているが、浅薄な知識にとどまる」
―「 “不定詞”知ってる! to+動詞の原形の形で名詞、形容詞、副詞的用法があるねん。名詞のときは~すること、形容詞のときは~するための、副詞のときは…」        
―「よく知ってるね! じゃあ、その3つの用法はどのようにして見分けたらいいのかなあ?」
―「・・・(無言)」
……「ある程度知っているが質問されたり突っ込まれたりするとお手上げ」
このように、“不定詞とは?”ということに限っても、「知っている」レベルには大きく違いがあります。
このことに気づき、自分の「知っている」レベルを浅薄な知識から深く論理的で洞察的な知識へと深化していく作業が「知識のインプット」なのです。
ギリシャの哲学者ソクラテスの「無知の知」という言葉が思い出されますね。
続きは次回…

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