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長島武

証券マン歴38年の独立系FP、CFP資格も持つ資産運用のプロ

長島武(ながしまたけし) / ファイナンシャル・プランナー

長島FP事務所

コラム

160円台でも、外貨資産に分散投資するのに遅いことはない!

2024年6月29日

テーマ:投資

コラムカテゴリ:お金・保険

為替相場6月29日
為替水準は、何で決まるでしょうか。
1ドル=160円 日経6月28日
その時その時で要因は、いくつもあるのでしょうが、現在は、金利差だけでは、ないと思います。下の日米の10年債の利回りをみると、6月15日に日本国債の買いを減額すると発表した後、日本の国債の利回りは上昇してますね。今までは、金利が急激に上がるのを防ぐ為にマイナス金利解除した後も、国債の買いを継続していました。国債の買い⇨単価上昇⇨利回り低下 
 逆に、国債の買い減額は、国債の買いが減る⇒国債の単価が上がらない(国債の単価下がる)⇒利回り上がる 流れですね。
米国債(米国利回り)との関係もありますが、本来、金利差だけなら日本の金利が上がるので円が買われる場面、円高に向かうと思いますが、為替は円安に向かっています。
日本国債10年利回り
米国債10年利回り
4月15日、日本の10年債の利回りは、0.7%でした。2024年予算の国債の利払い費は9.6兆円、金利が1%上がると国債の利払い費が、さらに8.7兆円増えると日経新聞で報じられています。2024年防衛費の予算7.9兆円、公共事業費6兆円ですから、借金のツケが、莫大になりすぎているのが、わかります。金利が上がると、副作用が大き過ぎるので、日本は金利を上げることはできないと見ているのでしょう。
 フランスでも財政赤字が、クローズアップされてきています。もう、1ドル=160円だからと思って、外貨資産の購入を様子見ていた方、まだ外貨資産を保有してない方、何を買えばよいか、悩んでいる方は、発行体が格付け高い、ドル建て、ユーロ建ての外国債券か、ドル建てMMFを考えてみたらと思いますね。殆どの方は、円資産で財産(不動産、預金)を保有されています。円安は、物価高だけではなく、無駄遣いしてなくても、円の価値が弱くなっていくので、大切な自分の資産の価値が減っていくのです。外貨資産を保有しておけば、その分だけ、ヘッジできます。日本国の財政赤字は、どの国よりも深刻になっています。外貨資産に投資することで日本の資産価値が下がるのをヘッジできるのです。一時的な変動(円高場面)はあっても、財政問題の解決に道筋が見えない限り、今後も円が売られる可能性あると思いますね。
フランス財政赤字

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