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コラム
ご自身の、ご家族の、「聞こえづらさ」を放っておきますか?
2019年2月25日 公開 / 2021年1月27日更新
上の聴力図は中等度~高度難聴に進行しつつある難聴レベルです。
このレベルの聴力ですと、通常の会話にもかなりの支障が出てきます。
ナイショ話はもちろんのこと、普通に会話していたのではほぼ聞き取ることが出来ません。
しかし、このレベルの聴力になってもなお、
「自分は聞こえている」「自分は特に困っていない」・・・こう言って補聴器の使用を躊躇される方が非常に多い。
しかし、本当にそうでしょうか?
聴力図にある赤と青の線は、この方の聞こえ始めるレベルを表しています。
それらの線より上は、「聞こえていない」部分になります。
ここで、緑の枠で囲った部分は、「普通会話音声」の分布する範囲です。
要するに、赤と青の線がこの緑の枠の上の方に入っていなければ、「聞き取れていない」という事になります。
この聴力のケースでは、ほとんど聞こえていないことが分かります。
それでもなお、困っていないという訳は?
恐らく、困っていないという言葉に嘘はないのかも知れません。
特に男性に、このように頑なに拒否する方が多い気がします。
ご家族や、ごく近い人達は、「大声」を出して会話している。
大事なことは、大きな声で話しかけてくれるから、本人は困らない。
しかし、大きな声で常に話し続けることは想像以上に体力を消耗します。
また、普段の会話やテレビの音声が常に大きい状態ですと、周囲の方々への悪影響もバカにできません。
毎日、大きな音にさらされる家族が聴力低下を引き起こす原因となります。
ここまで難聴を放置してしまうと、補聴器を使い始めることが困難になってしまう。
だから、中年期以降の聴力低下は放置してはいけません。
早めの聞こえのケアが、ご自身の、そしてご家族の生活の質の低下を防ぎます。
大事なことは大きな声で言ってくれるかもしれませんが、ちょっとした世間話や冗談を大声で伝えてくれるでしょうか?
そのような何気ない世間話こそ、円滑な人間関係に大切なのではないでしょうか?
聞こえづらくなる ⇒ 適当な返事をしてしまう ⇒ 会話の輪に入ることが面倒になる ⇒ 認知症と疑われる
⇒ ますますコミュニケーションを避けてしまう ⇒ 本当に認知症に・・?
こんなことにならないよう、早めの聞こえケアを
自分のため、家族のために考えてみませんか?
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