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コラム
童話「赤ずきん」で得をしたのは誰?
2024年1月29日
FREEplus(フリープラス)です。
石川県金沢市の小さな不動産屋です。
グリム童話「赤ずきん」。
有名なお話なので、皆さんご存じかと思います。
一般的には、
「1人で危険なところに行ってはいけない」
「知らない人の誘いに乗ってはいけない」
と、小さな子供たちに注意喚起する物語として知られています。
少し残忍な描写もありますが、それもグリム童話らしい。
さてそれでは、少し見方を変えてみます。
このなかに、金銭的に得をした登場人物がいるとしたら、誰でしょう?
あらすじと登場人物(動物)を紹介しますので、考えてみてください。
<あらすじ>
『昔、赤ずきんと呼ばれる小さな女の子がいました。
ある日、母親にお使いを頼まれて、森の中にあるおばあさんの家へと向かいます。
その途中で出会った一匹の狼に唆されて、森で道草してしまいます。
狼はその間におばあさんの家に先回りして、家にいたおばあさんを丸飲みしてしまいます。
そして、おばあさんの姿に変装して赤ずきんが来るのを待ち、彼女も丸飲みしてしまいます。
満腹になった狼が大きないびきをかいて寝ていると、それに気づいた通りがかりの狩人が、狼の腹の中から2人を助け出します。
赤ずきんが急いで狼の腹に石を詰め込むと、起き上がった狼はあまりの重さに動くことができず、やがて死んでしまいました。
赤ずきんは、二度と森の中で寄り道したりしない、と誓うのでした。』
<登場人物(動物)>
①おばあさん
赤ずきんがうっかり家を教えたせいで、いきなり狼に丸飲みにされます。
②赤ずきん
狼に唆されて寄り道していた間におばあさんを丸飲みされ、さらに自分も丸飲みされます。
狩人に助け出されてからは、子供らしからぬ行動力を発揮します。
③狩人
狼のお腹が膨らんでいるのに気付き、銃で打ち殺すのではなく、お腹を切り裂いて、おばあさんと赤ずきんを助け出します。
最後に自分が腹を裂いた狼の毛皮を、自らで剥いで持ち帰ります。
④狼
森の中に「おいしそうなエサ」が現れたので、家を聞き出して、ついでにおばあさんも食べてしまいます。
結果、狩人にはお腹を切られ、赤ずきんにはお腹に石を詰められ、死んでしまいます。
さて皆さんは、誰が得をしたと思いますか?
思いつきましたか?
それでは答え合わせです。
登場人物の中で唯一、金銭的な利益を得たのは、狩人です。
狩人はどさくさに紛れて、死んだ狼の毛皮を剥ぎ、それを持ち帰っています。
そもそも最終的に狼を仕留めたのは、機転を利かしてお腹に石を詰め込んだ赤ずきんで、狩人ではありません。
赤ずきんから、命を救ってもらった対価として譲り受けたわけでもありません。
2人の人間を食べて満腹になったために眠ってしまった狼をたまたま見つけて、彼女たちを助けるついでに毛皮をいただいた狩人、が得をしたと言えます。
そもそも童話を「誰が得をしたか」という観点で読むことはないと思うのですが、別の見方をすると、また違う物語と感じられそうです。
久しぶりにグリム童話を読み返してみるのも、いいかもしれません。
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