コラム
充電が心配
2013年1月11日
本日訪問のAさん(82歳男性、要介護1)
一人で外出するために電動カート(電動4輪車いす)をレンタルされている。
「最近、充電にえらい時間がかかる・・・」とのこと。
すぐ近所、片道12、3分で行けるところぐらいにしか行かないらしいが、
帰宅するとすぐに充電しているとのこと。
バッテリーの残量ランプは、満杯から せいぜい一つが消えているぐらい。
ここまで消えてから充電してください・・・と、ランプのところに書いてあるのだが
「一個のランプの許容量がどれだけかわからんから、
乗って出かけたとたんにすぐ消えたら困る」・・・とおっしゃる。
携帯電話などと同じで、減っていないのに充電していると
バッテリーが弱って、減るのが早くなる。
Aさんにもそう伝えたが、「外で、動かんようになったら困る」と頑な。
なんでも、以前に、帰り道の方角を間違えて、元町あたりまで行ってしまい、
心配した奥さんが警察に連絡をして、大騒ぎになったことがあったらしい。
なんで間違えたかわからん・・・ので、またいつ間違えるか・・・心配。
遠くに行ってしまった時に、バッテリーが無くなって、帰ってこれなくなると困るから
いっつも満杯に充電しておきたいのだという。
気持ちはとてもとてもよくわかる。
それでなくても、前に使っていた機種が廃版になり、
新しいのに交換したカートの、バージョンアップしたその若干の変更が
Aさんには不満らしい。
新しいことになれること、変わったことを覚えること・・・
メーカーにしても、私らがみても、ほんとに「ちょっとしたこと」なのだけど
「勝手がちがう」ということが、とても大きなストレスになっているのだ。
せめて充電時間が、少しでも短かくなるように、交換させてもらうことにした。
「一人で、好きに出かけられる」という、Aさんにとって何よりのことが
不安なくできるように。
「いつまでできるかわからんけどな・・・・」と笑ってはった・・・
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