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坂部智子

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坂部智子(さかべともこ)

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コラム

虐待の増加

2011年12月7日

テーマ:仕事のはなし

コラムカテゴリ:医療・病院

昨日の新聞に、高齢者の虐待が増えているとの記事。
調査を始めた2006年から過去最多を更新。
前年度比6・7%増の1万6668件。
しかもこの数字は、全国の市町村などが相談や通報を受け、
訪問調査などで実際に虐待を確認した件数をまとめたもの・・・とあるので
表に出ていない件数を含むと相当な数になるのでは・・・と思われる。

参照 http://www.kobe-np.co.jp/knews/0004665263.shtml

児童虐待やDVと同じく、どこからが・・・というのは、明確ではない。
ただ、訪問先で、今はまだかろうじて大丈夫だけれど、このまま介護が重く長く続くと
もしかしたら・・・やばいか??・・・・と思われるケースは、実際ある。
あちこちに、ある。

特別な環境や、特別な関係性などが原因だとは思わない。
自分自身を振り返っても、さっき、口から出たあの言葉は、はっきり虐待やなと
冷静になると思えるセリフを吐いたことはある。
ある、ある、ある・・・
さすがに、手を出したことはないけど、何かでとどまったというよりは、
そこまでの状況にならなかったからだけ・・・と思う。

きれいごとでは済まない。
正論や傍観しているだけの理論は、なんの役にも立たない。

冷静になるための、外からの情報や、関わりが届くのか
心ゆるして、受け止めてもらえる人がいるか
自分自身が、全て吐き出して、さらけ出すことができるか
そのすがりつく想いに、本気で応えてくれるのか

そこまでの人間関係を結べている人がいったいどれだけいるのだろうか
「もしもの時に」そこまでの関わりを求められることを 考えることなんて
日常の中ではないだろう・・・・

まるで救いがないような話になってきた・・・スミマセン・・・
けど、そうでもない・・・とも思っている。
乗り越えられない壁ではないと、思いたい。

そう思うから、この仕事をしているのだ。
なので、介護職員などのプロが加害者となる虐待に関しては、
メラメラと言葉にできない思いが湧き上がる・・・

しかし、どんな場合でも、
出発点は、「誰でも虐待の加害者になる可能性はある」と思うこと。
その現実から逃げないこと。

パンドラの箱の最後に残ったのが「希望」であると
信じて、向き合う覚悟がいる。

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