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荒天時のラウンド

2016年4月7日 公開 / 2021年3月1日更新

テーマ:ラウンドレッスン

コラムカテゴリ:スクール・習い事

今日のラウンドレッスンは大変厳しい天候の中でのものでした。
強い雨と、何より暴風との戦いでした(;^ω^)
暴風警報が発令され、さすがにまっすぐに立っているのも困難な状況になってしまったので、続行することによる危険を考えて、ハーフだけのラウンドになりました。

しかし、こんな条件でのプレーはそうそうできるものではありません。
逆境を逆手にとって、『今しかできないレッスン』をしましたよ(笑)

まずは雨対策です。
雨粒1つの正確な質量は知りませんが、仮に、0,1グラムだとしましょうか。
そうすると10粒で1グラム、1000粒にあたれば、なんと100グラムもの障害物に当たることになります。
1粒1粒はささやかなものであっても、ゴルフボールが飛んでいく途中にこんな障害物があるのです。
ですから、雨の強さ等にもよりますが雨中のプレーでは1番手か2番手飛ばなくなると思った方がいいでしょう。
今日の生徒さんたちにもそれを伝え、セカンド以降のクラブ選択は番手アップで臨みました。
もちろん次に述べる風との絡みもありますが、おおむね距離感は合っていたと思います。

次に風対策ですが、皆さんはアゲンストは飛ばないしフォローは飛ぶと思い込んでいませんか?
基本的にアゲンストが飛ばないというのは一部の例外を除いて正しいのですが、フォローの時は必ずしも飛距離がアップするとは限らないのです。
何故かと言えば、木の下を吹く(低い位置の)風と、木の上を吹く(高い位置の)風には速度差があるからです。
一般的に低いところを吹く風の方が高いところを吹く風よりも低速です。
ですから速い風の吹く高さまで球が上がれば通常より飛びますが、球が上がり切らないとこの速度差が壁となり、叩き落されてしまって無風の時より飛ばないこともあるのです。
だから生徒さんには、『フォローだけどオーバーを怖がらずにいつも通りのスウィングをしてください』と指導しました。

雨と風のレッスンが効いたのか、90を切りたいTさんは44。
100を切りたいKさんは49でした。
もちろん残りの9ホールを廻って同じスコアが出るかといえば、それはわかりません。
しかし、この悪天候の中でハーフとはいえ目標スコアを達成できたのは素晴らしいと思います。

他にはカジュアルウォーターからの救済は、スルーザグリーン・ハザード(バンカー等)・グリーン上のそれぞれで処置が異なりますので、それらもいい機会ととらえ、きっちりやりました。
暴風雨なので来場者も少なく、後ろから追いかけられることのない状況だったのが却って幸いしましたね(笑)

皆さんも安全に、マナーを守ってゴルフを楽しんでくださいね!

この記事を書いたプロ

深田洋史

ゴルフレッスン&クラフトのプロ

深田洋史(Craftsman Golf Shop Ocean CLUB)

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