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TEX 二井原

英検1級取得者によるオンライン個別指導のプロ

TEX 二井原(てっくすにいはら) / 英語講師

英語パーソナルジム HIET(ヒート)/ High Intensity English Training

コラム

ロックが英語に誘ってくれた ⑤ Like a Rolling Stone – Bob Dylan ★ ボンジョビ ★ ジミヘン ★ ミックジャガー

2023年12月24日

テーマ:洋楽と映画と英語学習

コラムカテゴリ:スクール・習い事


本記事は独学・国内学習による
英検1級保持者が書きました。




「Like a Rolling Stone」は、アメリカのシンガーソングライター、ボブ・ディランの曲で、1965年7月20日にコロムビア・レコードからリリースされました。この対立的な歌詞は、ディランがエキサイティングなイングランドツアーから疲れ果てて帰国した1965年6月に書かれた長い詩の一部から生まれました。ディランはこの草稿を4つの詩とコーラスにまとめました。「Like a Rolling Stone」は、間もなく行われる予定のアルバム『Highway 61 Revisited』のセッションの一環として数週間後に録音されました。

苦労の連続だった2日間のプリプロダクションの中で、ディランは曲の本質を見つけるのに苦労し、3分4秒のデモではうまくいかなかった。曲をロックミュージックの形式で試してみたときに突破口が生まれ、新人のセッションミュージシャンであるアル・クーパーがトラックで知られるハモンドB2オルガンのリフを即興で演奏しました。コロムビア・レコードは、曲の長さが6分を超えることとそのヘヴィなエレクトリックサウンドに不満を持ち、リリースに躊躇していました。しかし、1か月後に曲のコピーが新しい人気音楽クラブに流出し、影響力のあるDJたちによって聴かれたことで、曲がシングルとしてリリースされることになりました。ラジオ局は長すぎるトラックを流すことに消極的でしたが、「Like a Rolling Stone」は全米ビルボードチャートで2位(Cashboxでは1位)に達し、世界的なヒットとなりました。

批評家たちは、「Like a Rolling Stone」を、音楽的要素の組み合わせ、ディランの声の若々しさと皮肉なサウンド、そして「どんな気分なの?」という問いの率直さに革命的だと評価しています。これによってディランのイメージがフォークシンガーからロックスターへと変わり、戦後のポピュラーミュージックで最も影響力のある作品の1つとされています。Rolling Stone誌は、2004年と2010年の「偉大な曲500選」でそれを1位にランク付けしました。これは、ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスやローリング・ストーンズ、ウェイラーズ、キャット・パワー、グリーン・デイなど多くのアーティストによってカバーされてきました。2014年のオークションで、ディランの「Like a Rolling Stone」の手書きの歌詞は200万ドルで落札され、ポピュラーミュージックの手稿としての世界記録を樹立しました。

Like a Rolling Stone

Written by Bob Dylan

Once upon a time you dressed so fine
Threw the bums a dime in your prime, didn’t you?

People call say 'beware doll, you’re bound to fall’
You thought they were all kidding you

かつて、あんたは綺麗な身なりで
調子に乗って、取り巻き共に金をやっていたよな?

皆言ってただろ「気を付けなお嬢さん、今に痛い目みるぞ」って
そんなのは奴らがからかってるだけだと思ってただろ
・bum:浮浪者
・beware:用心する
・doll:人形のような美人
・bound to do:~する運命にある

You used to laugh about
Everybody that was hanging out
Now you don’t talk so loud
Now you don’t seem so proud
About having to be scrounging your next meal

街をぶらつく奴らを
あんたはよくバカにしてたな
今となっては、あんたは威勢よく話さない
プライドだって見あたりゃしない
今夜の飯すら乞わなきゃならない身の上だ

・scroung:せびる、乞う

How does it feel, how does it feel?
To be without a home
Like a complete unknown, like a rolling stone

どんな気分だ? どんな気分だい?
家も無くて
知り合いすらいなくて、転がる石みたいになって

Ahh you’ve gone to the finest schools, alright Miss Lonely
But you know you only used to get juiced in it
Nobody’s ever taught you how to live out on the street
And now you’re gonna have to get used to it

良い学校を卒業したんだってね、ミス・ロンリーってわけか
でもわかっただろ、あんたはおだてられていただけさ
路上での生き方なんて誰からも教わらなかったが
あんたは今、その生活に慣れなくちゃいけない

・juiced:酔った
・get used to:慣れる

You say you never compromise
With the mystery tramp, but now you realize

He’s not selling any alibis
As you stare into the vacuum of his eyes
And say do you want to make a deal?

不気味な浮浪者どもに近づくなんて有り得ないって
あんたは言っていたが、今わかっただろ

奴が言い訳をくれるわけじゃないぜ
それでもあんたは奴の空虚な目を見つめて
取引しない?って言うのさ

・tramp:浮浪者、踏みつける
・alibi:アリバイ、言い訳、口実
・vacuum:真空、空虚

How does it feel, how does it feel?
To be on your own, with no direction home
A complete unknown, like a rolling stone

どんな気分だ? どんな気分だい?
ひとりぼっちで、帰るあてすら無く
知り合いすらいなくて、転がる石みたいになって

Ah you never turned around to see the frowns
On the jugglers and the clowns when they all did tricks for you
You never understood that it ain’t no good
You shouldn’t let other people get your kicks for you

曲芸師や道化師<のような取り巻き共>があんたを楽しませていたが
奴らのしかめ面には気づかなかっただろ
それがマズイって事も、わかっていなかった
他の奴らに、あんたのものを好き勝手させちゃいけないんだ

・frown:顔をしかめる、難色を示す
・get your kicks:満足する

You used to ride on a chrome horse with your diplomat
Who carried on his shoulder a Siamese cat
Ain’t it hard when you discovered that
He really wasn’t where it’s at
After he took from you everything he could steal

肩にシャム猫を乗せた付き合い上手な男と
ピカピカの車に乗っていたよな
奴は、あんたから盗れるものを全部盗った途端、
すっかり居なくなっちまった
それを知った時、あんたはそりゃ辛かっただろう

・diplomat:外交官、付き合い上手なやつ
・chrome horse:クロームのメッキされた車

How does it feel, how does it feel?
To be on your own, with no direction home
A complete unknown, like a rolling stone

どんな気分だ? どんな気分だい?
ひとりぼっちで、帰る家すら無いってのは
知り合いすらいなくて、転がる石みたいになって

Ahh princess on a steeple and all the pretty people
They’re all drinking, thinking that they’ve got it made
Exchanging all precious gifts
But you better take your diamond ring, you better pawn it babe

お屋敷のお姫様や着飾った奴らは
美酒に酔い、浮かれた様子で
高価な贈り物を交換しているが
あんたはそのダイヤの指輪を外して、質にいれたほうがよさそうだな、お嬢さん

・steeple:尖塔
・have dot it made:成功したも同然
・pawn:質に入れる、質

You used to be so amused
At Napoleon in rags and the language that he used
Go to him he calls you, you can’t refuse

When you ain’t got nothing, you got nothing to lose
You’re invisible now, you’ve got no secrets to conceal

落ちぶれたナポレオンと、奴の格言を
よく面白がってたよな
奴の所へ行きな 呼んでるぞ 嫌とは言えないぜ

何にも無いって事は、何も失うものが無いのだから
あんたは今社会から見放された存在なんだ、あんたには隠さなきゃならない秘密も無い

How does it feel, ah how does it feel?
To be on your own, with no direction home
A complete unknown, like a rolling stone

どんな気分だ? どんな気分だい?
ひとりぼっちで、帰る家すら無いってのは
知り合いすらいなくて、転がる石みたいになって



















今後も英語学習に関わる情報、体験談を発信していきます。

この記事を書いたプロ

TEX 二井原

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