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TEX 二井原

英検1級取得者によるオンライン個別指導のプロ

TEX 二井原(てっくすにいはら) / 英語講師

英語パーソナルジム HIET(ヒート)/ High Intensity English Training

コラム

【英検プレスリリース】新設級の背景

2023年10月6日 公開 / 2023年12月2日更新

テーマ:英検

コラムカテゴリ:スクール・習い事


本記事は独学・国内学習による
英検1級保持者が書きました。


先日、英検が新設級を発表した件です。

その背景として英検のプレスリリースでは

語られない事情を考察します。

先ず、英検の公式発表の概要を確認します。


英検に新設級(準2級と2級の間)導入
2025年度より開始予定
公益財団法人 日本英語検定協会(以下、英検協会)
はこのたび、31年ぶりに、実用英語技能検定(以下、英検)
の準2級と2級の間に新たな級を導入いたします。
英検(従来型)/英検S-CBT ともに
2025年度からの開始を目指し、
今後開発を進めてまいります。
【導入により目指すこと】
前提:英検はこれまで、
高校1年生で準2級、
高校卒業時に2級
の取得を目標としたレベル設定をしてきた
・確実にCEFRの「Independent User」 に近づきつつあることを証明し、
学習者の意欲や自信を高める
・準2級と2級のギャップを埋めることで、
学習者に身近な目標を提供する
・小さな成功体験の機会を提供することで、
学習者のモチベーションの維持・向上を図る
・「高校生の学び」に寄り添い、
高校2年生にふさわしい英語力が
身につけられていることを客観的に示す
【導入の背景】
<皆様方からの声> 準2級と 2級の間には高い壁がある
<受験者データから> 5級から準2級までは各級の
合格までに要する期間がおよそ1年間であるが、
準2級合格者が2級に合格するまでに約2年近くかかっている


英検ホームページより

これを受けてここから私自身の考察です。

準2級と2級の間の高い壁が背景。

ということですが、であれば

2級と準1級には壁どころか「崖」がそびえ立ち、

準1級と1級の差は天と地ほど離れています。

英検のホームページでは、

英検1級は大学卒業レベル

と謳ってます。

でも、さすがに

英検1級が大学卒業レベルなはずないのですよね。

実は英語教師でも英検1級所持は極めて稀です。

実際、英検1級の試験会場はほとんど社会人です。

英検1級と勝負できるまでに何年も、

場合によっては何十年も賭けて到達するのが普通です。

今回の新設級に対する背景説明として、

「準2級と2級の差がある」という

英検の発表をそのまま鵜呑みにはできません。

ボリュームゾーンゆえの商業的理由は脇に置くとして、

僕にはピンと来るものがあります。

英検準2級には重大な弱点にある!

この事を発信するかは迷いました。

現時点でもネット上での英検協会に対する

ツッコミが皆無で、英検公式発表の横流し

ばかりでした。

ならば僕が先陣をきります。

本当の理由は、

現状の英検準2級には弱点があるため、

英語力が届いていない場合も合格できる。

準2級と2級の差が生じる根本原因はここにある

僕はこのように確信しています。

なぜか。

僕には小学5年生の娘がいます。

塾にも行かず普通の英語環境です。

英語学習開始は小学4年の4月です。

学習意欲は全くありません。

英検準2級は今年の6月に一発で合格して来ました。

弱点を突いたからです。

1次試験、2次試験どちらも

必殺!全ての問題の類題化!!

で倒しました。

このため、

実は明日、娘は英検2級を受験しますが、

さすがにムリだと思います。

英検2級は邪道対策が通用しないからです。

ここまで書くと、

英検準2級の具体的弱点と邪道対策

を書けよ、となりますよね。

覚悟はある程度定まっています。

たぶん近日中に一部公開します。

もったいぶるな! というツッコミは止めてね。

「有料級」などとして値打ちをつけてはおりませぬ。

むしろ逆に、プロの端くれとして引け目を感じるのです。

英語講師の使命は、

安直な試験対策の提供などではないのです。

僕自身が面白くないのです。

魔法だけで生徒を惹きつけることに成功したとしても

やがて僕自身の深い部分にダメージが蓄積するでしょう。

明日が英検試験日なので、

「中途半端な一夜漬け」で得点を落とすリスク

を考慮して、今回のコラムでの発表は差し控えます。

試験に向けて努力してきた受験生を応援するのが筋です。

努力を怠って来た受験生のニーズは考えません。

明日、明後日で英検を受験する皆様。

幸運を祈ります!

今後も英語学習の情報や体験談を発信していきます。

この記事を書いたプロ

TEX 二井原

英検1級取得者によるオンライン個別指導のプロ

TEX 二井原(英語パーソナルジム HIET(ヒート)/ High Intensity English Training)

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