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TEX 二井原

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TEX 二井原(てっくすにいはら) / 英語講師

英語パーソナルジム HIET(ヒート)/ High Intensity English Training

コラム

英文法 問題集

2023年9月15日 公開 / 2023年12月2日更新

テーマ:大学入試

コラムカテゴリ:スクール・習い事


本記事は独学・国内学習による
英検1級保持者が書きました。


経験上感じていることですが。

一般に、大学入試で受験生が最も時間を割いているのが、

「英文法問題集」です。(単語集の暗記作業は除きます)

難関大学を目指す高校生にとって、

560万部突破の定番となっている問題集がこれです。

Naxstage(桐原書店)

nextstage

この書籍には類書がものすごく多くて主なものだけでも、

アップグレード (数研出版)



ビンテージ (いいずな書店)



まだまだありますが列挙は控えます。

この種の問題集は2個の特徴を共有しています。

1. 文法事項に則した体系的な問題配置

2. 問題掲載数が約1500問

体系的配列であることの意味


この体系的配列によって、

学習者は次に来る問題の焦点を予想することが出来ます。

例えば、【仮定法過去】が焦点の問題の次には【仮定法過去完了】

が焦点となる問題が出現すると分かりますね。

このような体系的配列の編集意図は、

英文法の単元ごとの知識をシステマティックに定着させること。

これに対して、ランダム配列では、問題文の文頭に if があったとしても、

それが【仮定法】なのか【副詞節を導く接続詞】なのかは分かりません。

その意味でより実戦的です。

試験本番で問われるのは「それが仮定法であると見破る」能力なので、

体系的配列の問題集は実戦能力を犠牲にして、

段階的学習、分かりやすさ、を優先したものと言えます。

したがって、高3であるなら Nextstage またはその類書達にかける時間は

最小限にとどめるべきなのです。

問題掲載数 約 1500


今回指摘したいのは、むしろこちらです。

問題掲載数がなぜ重要なのか。

問題掲載数が、文法問題集の根本思想を表すからです。

約1500問を繰り返し回すのには莫大な時間がかかりますよね。

著者もそのことは十分に理解しています。

それでも教科的信念を持って、このような構成にしています。

この種の問題集における筆者の根本思想は次のとおりです。

網羅性の重視による英文法学習

この編集意図の是非を考えても不毛でしょう。

このアプローチを理解し選択したうえで、

Nextstage に賭けるべきなのです。

類題に対応できる方法論


網羅系の対極にある文法問題集も存在します。

問題選定、解説で優れているのは例えば、

河合塾の宮下卓也先生の エウレカ は問題掲載数250問です。



この掲載数は、

類題に対応できる方法論

を解説で提示する

という筆者の編集意図の現れなのです。

ちなみにこちらは体系的配列ですが、

ランダム配列では例えば、

佐藤進二先生の、英文法・語法500 シリーズ



このシリーズには【整序問題編】【正誤問題編】があるので、

志望大学、学部の問題特性に応じて選択してください。

まとめ

大学入試の文法問題集を選ぶ時には、

問題掲載数を先ずは確認しましょう。

高3や直前期には、体系的配列の問題を解くのではなく、

ランダム配列の問題集に切り替えます。

これにより、実戦力に磨きをかけることが可能になります。



今後も英語学習の役立ち情報を発信していきます。

[[http://mbp-japan.com/hyogo/english-work-out/]]

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TEX 二井原(英語パーソナルジム HIET(ヒート)/ High Intensity English Training)

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