日報のすゝめ
皆様方、お世話になっております。日々雑感を綴っております。
5月に入り、新入社員の方々も新生活に慣れてきた頃でしょうか?
新人研修中の方もおられるかもしれません。
社員教育は無駄?
かつて在籍した会社は新卒は採用せず、中途採用のみを方針としていました。
これは私が在籍していた時期より更に遡ること30年ほど前、今からですと、50年程前の発足当時から続いていたことでした。
その理由は『社員教育をしなくて良いから…』ということでした。
現在では中途採用、即戦力という言葉はありふれたものになりましたが、その会社の発足当時は大変珍しく、非常に斬新だったようです。
しかしながら、その後は世の中の多くが猫も杓子も即戦力を求め、中途採用も多くなって来ました。人材紹介会社の広告にはそのような宣伝文句が多く見受けられます。
しからば、中途採用の会社ばかりが増えると新卒者を『誰が社員教育をするのか?』となってしまいます。
私の場合は、新卒の時は大学に新設された研究所の研究員でした。単に箱モノを作って、中に人を入れ、ひたすら『成果を出せ』という粗治療をするもので、新人研修もへったくれもない状態でした。
その後は、中途採用ばかりになるので、そのまま新人研修というものを受けずに今日に至っております。
わざと失敗させる?
以前在籍していた会社では、新卒者には敢えて何も教えずに『わざわざ失敗してもらう』という粗治療が行われていました。
如何にも職人技をモットーにしている会社を象徴していました。
もちろん、職人技も否定されるものではなく、言葉では言い表せないことも多々あるので、粗治療にも理由があったと言えます。
(しっかり読んでくれたことも…しかし…)
https://mbp-japan.com/hyogo/banyohkagaku/column/5151814/
そんなこんなで、私はその会社でも中途採用=即戦力?として、そのまま作業場(実験室)へ放り込まれました。
例えば金型を組んで樹脂を流し込んで硬化物を作る作業がありましたが、金型の組み方、樹脂の準備と流し方、その後の処理、それなりにノウハウがありました。
新卒者であれば、失敗しても『ほれ見たことか!』で良かったのでしょうが、そうも行かないので何とかせねばなりません。
研究開発という部署は元々人員も少なく、他部署に行って、そのノウハウを教えてもらわざることも多かったのですが、それがまた面倒がられることばかりでした。確かにこの先製品になるかどうかもわからないような物を扱っているような連中に真面目に教えたところで…の感はあったと思います。
とはいえ、だからと言ってそのままだと何も進まないので、食い下がってノウハウを聞くようにしていました。時にはその後、物の見方や考え方までも変えるような話もありましたのでいろいろ学ぶことはあり、粘っただけのことはありました。そして、人様に物事を心から丁寧に説明する難しさも強く感じました。
そんなこんなで、やっさもっさやりながら、試験サンプルの作り方を知って行くようになりました。
ところがいつまで経っても私は初心者の素人で、サンプル作りは『長年やっているオバハン社員の方が圧倒的に上手い!』というのが周囲の評価でした。普通に考えると、その通りで経験豊富なことは貴重な財産です。ただ、どうやら、ここでも先輩風を吹かす方がおられました。先輩風のことについては、下記にも…
(ああ交響楽団!)
https://mbp-japan.com/hyogo/banyohkagaku/column/5159094/
ちなみにオバハン社員、会社あるある、至る所にいる、あの手の方々で、過去何人もの方々を思い浮かべてしまいます。故に特定の方ではなく、ここはザクっと『オバハン社員』で代表しておきます。
ベテラン?なのに30点!
ある時、そんなオバハン社員に作業を頼むことになりました。
その結果、そのオバハン社員は30点くらいの物しか作ることができませんでした。もちろん、初めての工程があったので、十分あり得ることです。そのまま、こちらが悪いことになっていました。再度頼むという手もあったのですが、オバハン社員の方から辞退となりました。
そこで、オバハン社員より経験の浅いお姉さん社員に頼んだところ、70点程度の物ができました。そして、最も経験の浅い私がやれば100点でした。結局、誰かに頼むことは止めました。
いったいその差は何だったのでしょうか?
伝える難しさ
研究開発は常に失敗を意識します。
その際、何が原因であったかを考えますが、原因となり得るファクターを少しでも減らしておかねばなりません。作業上の不手際は極力減らすというのが基本です。その意識があるか?ないか?で大きく違ってきます。
上記のように何か新しい作業をする際、その背景や根拠を可能な限り把握する必要があります。そして、オバハン社員にもそれを伝えたつもりでしたが、なかなかうまく行かなかったようです。何かをそつなく伝えることは難しいです。故に必ずしもオバハン社員だけの問題ではなく、私の方にも原因がありました。
オバハン社員もいろいろ
さて、ガラリと変わって、これは全く別の会社の伝説です。
そこの会社では何と上層部が先を争うように片っ端から女性社員を愛人にするような会社?だったようです。女性社員たちも望むところで如何に条件の良い愛人になるか?でお互い切磋琢磨していたそうです。ところが年数も経ると愛人稼業も続かないようで、単なるオバハン社員に戻されることになるのですが、その代償に権力だけは与えられていたようです。その結果、若手社員はいびられまくり、新人の定着率が悪かったそうです。もっとも、〇〇ハラスメントが無かった時代のことかもしれませんが…