マイベストプロ広島

コラム

孤独死の場合の遺品整理を特殊清掃業者に依頼するメリット

2017年8月30日

テーマ:孤独死と特殊清掃

コラムカテゴリ:くらし

コラムキーワード: 遺品整理特殊清掃 業者特殊清掃

高齢化社会と核家族化が進み、1人暮らしのお年寄りが誰にも気づかれずに自宅で死亡する「孤独死」の件数が年々増えています。

生前、亡くなった高齢者の方とあまり交流のなかったご遺族は、遠方に住んでいることや、自分たちも高齢で体力仕事ができないことから、亡くなった方の自宅の遺品整理をすることができません。

特に孤独死においては遺体が破損しているので、住まいが悪臭やカビなどのダメージを受けていることが多く、専門技術による原状復帰が必要になります。

また、遺品もただ廃棄するのではなく、分別や現金化できるものなどを整理し、それぞれの処理も適切に行わねばなりません。

特殊清掃業者は、このようにご遺族に代わって住まいの原状復帰や遺品整理を法令順守の元に行います。
これらの特殊清掃業者を利用する人たちは年々増加しています。

増える孤独死 遺品整理ができない遺族が増えています

戦後の高度成長期を経て、日本は高齢化社会へと突入しました。
2013年時点では、日本の人口の4人に1人が満65歳以上となっており、定義上では「超高齢化社会」となっています。

戦後から進む核家族化や生活が便利になった現在、高齢者が一人で生活することは、本人が元気であれば何ら不自由がない時代となりました。
その結果、このようなお年寄りがまわりに誰もいない状態でひとりで自宅で死亡してしまうケースも増えています。
数か月、数年後に発見されるということも少なくありません。

このように孤独死をした高齢者には、全く身寄りのない人もいれば、遺族がいる場合もあります。
遺族がいれば、生前、全く交流がなかったとしても死者の自宅や遺品を整理しなければなりません。
ところが超高齢化社会の現在、残された遺族も歳をとっていることが多く、住まいに残された家具や物品などを正しく分別処理することが難しくなっています。

このような背景から、死者の自宅を片付けてきれいに掃除を行い、遺品を適切に整理してくれる特殊清掃業者の数が増えています。

特殊清掃業者と一般の遺品整理業者との違いとは

亡くなった方が残した家の後片付けを請け負う業者は「遺品整理業者」として以前からありますが、「特殊清掃業者」は、従来の遺品整理に加えて、孤独死をして長期間発見されなかった場合の自宅の原状復帰を、専門技術を用いて行っています。

孤独死をして遺体の発見が遅れた場合、日常生活でよくある食べ物が腐った臭いや薬品などの刺激臭とは全く違い、今まで経験したことのないような悪臭、刺激臭が部屋中に漂っています。
遺体は腐乱し細菌やハエ、ウジ虫が大量に発生しており、遺体のある場所の床や畳などもひどく破損していることがほとんどです。

遺体を移動した後の住居の清掃、消毒、修理を含めた原状復帰は遺族の責任となりますが、実際にこのような住居を片付けることは不可能です。

特殊清掃業者とは、このような遺体が放置されていた住居の清掃を専門的な脱臭、除菌、消毒技術を使って行います。

特殊清掃業者なら、住居の専門清掃から遺品の整理、現金化まで後片付けすべてを請け負ってくれるので安心です。

特殊清掃業者を利用するメリットは専門の技術で対応してくれること

特殊清掃業者は、孤独死をした人の自宅清掃以外に事件現場やゴミ屋敷の原状復帰なども行っています。

現場により状況はさまざまで、発見が遅れた場合は腐乱臭や刺激臭が漂い害虫も大量に発生しています。
これらの処理は、近隣住民の方にも迷惑をかけてしまうことになるため、できるだけ不快感を与えず迅速に処理する必要があります。

遺品整理や処理を行う業者は、細菌やウィルスに感染しない対策が必要です。

さまざまな状況に対応できる専門知識を持ち、必要な設備や薬品などを整えた専門業者は、特殊清掃や遺品整理士の認定を受けたスタッフが行うため、遺族が自分たちで住まいを清掃・整理するよりも確実に早く部屋を復帰させることができます。

特に孤独死が賃貸住宅内で発見された場合、専門技術や資格保持者がいる特殊清掃業者に依頼しなければ、退去完了を認めてもらえないこともあります。

まだある 特殊清掃業者の充実したサービスと料金

特殊清掃業者が行っている遺品整理は、年々ニーズが高まっています。

単純に家具や遺品を廃棄するのではなく、形見分け品やその他の依頼品を遺品の中から探し出し、遺族が遠方なら配送するサービスや、家財道具やブランド品の買取先をさがし現金化して依頼主へ届けたり、自動車の廃車手続きなども行っています。

1戸建て住宅なら、庭木の剪定や草刈り、家屋の売却や解体も対応可能です。

また寺院と提携している業者であれば、孤独死をした人の供養も委託することができます。
特殊清掃業者は、全ての整理作業を法令を遵守し、迅速にかつ低料金で行っています。

遠方で、孤独死があった現場の立ち合いができない時も、詳細に打ち合わせをした後に遺品整理を行う「立ち合い不要サービス」を利用することができます。

このような特殊清掃業者の利用料金は、部屋の広さや物量から算出されています。
また予算に合わせて遺品整理を依頼することも可能です。

この記事を書いたプロ

香川滋

遺品整理・空家整理・ごみ屋敷などの片付けのプロ

香川滋(こころテラス)

Share

関連するコラム

香川滋プロのコンテンツ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ広島
  3. 広島のくらし
  4. 広島の掃除・清掃
  5. 香川滋
  6. コラム一覧
  7. 孤独死の場合の遺品整理を特殊清掃業者に依頼するメリット

© My Best Pro