コラム
65歳以上のかたで日常生活に支障をきたす頭痛は三人に一人は重篤
2018年12月16日 公開 / 2020年11月9日更新
せっかくのお休みですが外はくもり空。
午後には雨が降るとのこと。
このような休みの日には映画館に行ったり、美術館に行ったりしたいものです。
本日は、高齢者の頭痛は重篤という話題。
65歳以上のかたで日常生活に支障をきたす頭痛は三人に一人は重篤
65歳(全然高齢ではありませんが)以上で発症した頭痛の原因はJNNP (Journal of Neurol Neurosurg Psychiatry)によると
一番多いのが緊張型頭痛の43%ですが
クモ膜下出血 8%
脳腫瘍 4%
側頭動脈炎 6%
と重篤な頭痛が多いのが特徴です。
片頭痛はたったの0.5%のようです。
この臨床研究はわずか193名の患者さんを対象にしております。
したがってたった一人の患者さんが65歳以上で初めて片頭痛を経験したとのこと。
当院も頭痛患者は匹敵するデーターはあるかと思いますが
私自身の経験では65歳以上の患者さんで初の片頭痛発作という例は経験したことがありません。
片頭痛は脳の血管が柔らかいときにおこるということからも納得できる結果です。
多い緊張型頭痛は、日常生活に支障がない頭痛です。
日常生活に支障を生じる頭痛で病院の受診された患者さんの18%/(100-43)%=31.6%重篤な頭痛。
結構な比率です。
【参考文献】
Pascual J1, Berciano J. Experience in the diagnosis of headaches that start in elderly people. J Neurol Neurosurg Psychiatry. 1994 Oct;57(10):1255-7.
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