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コラム

起床時頭痛に注意 良性の腫瘤でも手術でよくなる 

2018年12月9日 公開 / 2019年3月17日更新

テーマ:広島の頭痛外来

頭痛診療を得意としております、いのうえ内科脳神経クリニックの院長の井上です。
雪虫(ゆきむし)が多く発生して、少し暖かい時期もありましたが大寒をすぎ厳しい冬が到来しました。

慢性頭痛が手術で治る

脳腫瘍とか脳出血の頭痛は手術で治ることが期待されますが、良性の放置可能に思える腫瘤も頭痛の原因に。
最近、当院でフォローはじめた患者さんです。

松果体の良性腫瘤による水頭症


写真でpineal grandというのが松果体(しょうかたい)です。
眠りに必要なホルモンであるメラトニンを分泌します。
脳のまわりには栄養を提供し、老廃物を除去したり外的衝撃を和らげたりする髄液とい液が流れてます。
今回の患者さんはその髄液の流れが松果体にできた良性腫瘤によって塞がれたのです。
松果体は頭のど真ん中より少し後ろにあり髄液が流れる道筋に存在します。
この部分で髄液の流れが遮られたので水頭症という脳室がどんどん大きくなる状態になり頭痛がきてたのです。

写真の左図が正常の脳室です。右図は拡張した脳室。
この患者さんはこの図の二倍は脳室が拡張してました。
患者さんは幼少時から片頭痛発作のあ20代の女性。
今年になり起床時頭痛で目がさめるようになりました。
頭部の画像検査で松果体にのう胞様のものができていることがわかりました。
のう胞は先天的なものが多く、放置してよいものを多いのですが、この患者さんの場合はこののう胞様に見えた良性腫瘤が髄液の流れを遮っていると推測。
過去の画像データを県外の脳外科施設に問い合わせた結果、手術適応かと考え総合病院の脳神経外科に紹介しました。
脳外科で手術になりました。
術後起床時頭痛は消失し、現在は幼少時からある片頭痛発作をコントロールしております。

起床時頭痛に注意

片頭痛は起床時に出現しやすいのですが、この患者さんのように脳内の圧が上昇するような状態も起床時頭痛をきたします。
いつもと違う頭痛と思えば早期に頭痛専門医を受診されてください。
起床時頭痛/睡眠時頭痛については他のコラム記事でもとりあげております。
ご参照いただければ幸いに存じます。

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当院は予約なくても受付時間内でしたらいつでも受診されてください。
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