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コラム

プラチナの買取価格の行方

2012年11月12日 公開 / 2013年10月9日更新

テーマ:金・プラチナ買取価格

コラムカテゴリ:くらし

さて、第28回のコラムですが、「プラチナの買取価格の行方」についてお話したいと思います。前回の「金の買取価格の行方」に続き、今回はプラチナ編です。まだ、金の買取価格の行方をお読みでない方は、金の買取価格の行方と合わせてお読み下さい。

ここ数年、金の買取価格も高騰し続けましたが、プラチナの買取価格も高騰しています。プラチナは、装飾品としての需要の他に、工業製品に使用するマテリアルとしての需要があります。例えば、自動車のマフラーの触媒部分にプラチナが使用されます。ですので、プラチナの価格の推移を考える場合、工業製品の好不調が大きく影響します。
加えて、プラチナの産出国は、南アフリカ共和国とロシアで世界のプラチナの90%を生産しています。比較的ロシアは政治経済が安定していますので、ロシアにおける供給側の不安は少ないのですが、南アフリカでは労働者のストが起きたり、あるいは、アフリカ諸国は政情が不安定ですので、そのような政情不安が起きたりしますと、プラチナの産出量が一時的に減り、供給量が減った事によるプラチナ買取価格の高騰、という事も起こりえます。

プラチナ価格の推移を予想する上で、工業製品が好不調がどうかは大きな指標となりますので、日本の自動車業界の売れ行きなどは、かなり参考になります。日本におけるプラチナの需要は、世界のプラチナ供給量の10%を占めるとも言われており、日本の工業業界の生産量は、プラチナ価格にある一定の影響力を持っています。この辺りが金の価格とは違っている点ですね。

では、このプラチナ買取価格が今後どのように推移していくかですが、今の世界的な経済環境が維持されるのであれば、当面はこのまま高値維持されると思います。但し、そろそろ中国の経済が減速を迎えるのではないかとささやかれており、注意が必要です。
このように、プラチナ価格の場合、市場の価格を注視するよりも、大きな経済状態をよく見ておく方が大事かもしれませんね。


いかがでしたでしょうか。
何か世界的な経済減速の報道がされる前に、プラチナ買取価格が高い今のうちに売ってしまった方が良いかもしれませんね。
池田質舗では、プラチナの買取価格を毎日更新しています。
ぜひ、池田質舗のホームページをチェックしてみて下さい。
http://www.ikeda78.com/market.html

少しでも、皆様の暮らしのお役に立てれば幸いです。
それでは、また、次回コラムでお会いしましょう。

有限会社池田質舗
http://www.ikeda78.com/
http://twitter.com/ikeda78

この記事を書いたプロ

池田正一

質屋・鑑定のプロ

池田正一(有限会社池田質舗)

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