保護者は高校受験にどう向き合うか
今回は
国語の「基礎トレ」についてお話しします。
1.まとまった文章を音読する
ある程度の国語力が身についている生徒は、
「助詞」をとばさず、正確に読めます。
句点を無視せずに読む生徒は
文のまとまりを理解しようとしていたり
句点が意味のまとまりの句切れであることを
意識したりして読んでいる生徒です。
これらが不十分である場合、
まずは文章を正しく読むトレーニングが
必要です。スピードを落としたり、読む
素材をやや平易なものにしたりするなど
の工夫も効果的です。
2.説明的文章を、抑揚なしで読める
幼いころは、文章=物語を読むことが
多いかと思いますが、小学生の高学年
からは説明的文章も本格的に読解して
いくようになります。
このとき説明文を、抑揚をつけて読む生
徒が僅かですがいます。小学生のとき
に、物語は抑揚をつけて感情をこめて読
むようにと教えられることはありますが
それを説明文にまで適用しようとするの
は、ただ抑揚をつけて読む、という指示
を守っているだけにすぎません。
抑揚の意味を理解しないで形だけの読み
方になってしまわないよう、説明的文章
の読み方も、早めに訓練しておきましょう。
3.直接話法と間接話法
(例文) ・・・大和くんは、夕日を見ながら
「今日の夕ご飯って、何だろうなぁ」と考えていた。・・・
(問題) 大和くんは、夕日を見ながら考えていたことは何か、
解答欄にしたがって書きなさい。
【答え方1】 今日の夕ご飯って、何だろうなぁ(ということ)
【答え方2】 今日の夕ご飯が何なのか(ということ)
抜き書き問題ではないので、間接話法で答えるべき問題です。
これを直接話法で答えてしまう生徒は、中学生になってから
でも見られます。
個人的には、小学4年生後半から6年生にかけての
学習次第で、この差が生じると考えています。
次回は
6月2日(日)に横手市で行うセミナーについて
お話ししたいと思います。