太陽光発電について⑦~太陽光パネルを勧めなかった理由
あたりまえですが太陽光パネルは太陽が出ているときに発電します。曇りだと発電能力が落ち、雨なら発電しません。もちろん夜は全く発電しません。
日本はアジアの東端、北太平洋の西端、四方を海に囲まれていて雨が非常に多い国です。コラム「雨漏り⑥」に書いたように、世界の降水量の平均が約880㎜なのに日本の平均降水量は約1700㎜で約2倍の雨量です。それに加え、日本列島は背骨のように山脈が有り、北海道や東北、日本海側は冬に雪が積もります。パネルに雪が積もれば、溶けるまで晴れても発電しません。
雨だけでなく、毎年のように台風が来て、何年かに一度は大きな被害を出す大型台風が来ます。風速50メートルを超える風が吹くこともあり、風で飛ばされた物でパネルが壊れるかもしれません。
また、甚大な被害が出る地震が起きる場所で、特には1995年の阪神、2004の中越地震、2011年の東北地震、2016年の熊本地震、2024年の能登地震など震度7クラスの地震が度々起きる国です。
晴れていないと発電しない太陽光パネルは、地震もなく台風も来ない、雨もあまり降らない場所に向いている設備と思います。自然エネルギーを利用するのなら自然条件が向いていないとその設備は能力を発揮できません。
私には日本の自然環境が向いている設備とは思えません。自然エネルギーを利用する設備を、自然環境が向いていない国でお金をかけるのは?しかありません。
次回は、『太陽光発電について④~太陽光パネルが日本に向かないもう一つの理由』です。
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