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鈴木敏広

長く愛される住まい作りにこだわる一級建築士

鈴木敏広(すずきとしひろ) / 一級建築士

まちの大工さん 鈴木工務店

コラム

高断熱の前に結露対策⑧~一番の原因は通気不足

2021年4月6日

テーマ:結露

コラムカテゴリ:住宅・建物

⑦に書いたような理由で①に書いたような状態になっているとすると、一番の理由は通気不足です。通気層の空気がもっとたくさん流れれば、水蒸気は排出され結露しないと思われます。

通気層の厚みは昔から18ミリほどですが、その厚みは胴縁と呼ぶ木下地から決められています。今までこの厚みで問題はありませんでした。

今までは問題がなかったのに、この10年以内に建てられた家に結露が増える理由があると考えられます。それは住宅の省エネ化、いわゆる高気密高断熱の推進と思います。

省エネや快適な環境のため室内の温度を一定に保とうとするために断熱性能を上げるようになったのですが、そのために以下のような事が以前と変わっています。
窓が小さくなった(窓の方が壁よりも断熱性能が落ちるため小さくする)。
気密が高くなった
サッシの性能が上がった
断熱材の性能が上がった

気密が高くなると壁の中に入った水蒸気は、室内には入ることができないため、通気層から排出するしか方法がないことになります。また、断熱性能を上げたため外気との温度差が大きくなり(空気は温度の高い方から低い方へ移動するため)、よりたくさんの空気(温度差が大きくなったため量も増える)が壁の中に入っていくと考えられます。

⑦に書いたように外部から空気が入って結露しているとすると、上記のように壁の中(断熱材)に入る量が増えるためより内部結露しやすくなると考えられます。入った量が増えているのに出る量が追いつかないため結露するのではと思います。

断熱より結露対策⑧

次回は、『高断熱の前に結露対策⑨~横張りサイディングの方が結露しやすい』です。


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