工務店選びで大事なことは、ハッキリ言ってくれる人との出会い②~片流れ屋根の話
相談者のメールで読んでいるとき、手塚治虫氏のブラックジャックの「流れ作業」という話を思い出しました。
「流れ作業」はこんな話です。
ある病院の院長は、来た患者は断らず一日に100人以上の患者の診察と治療をこなすため、治療の大事なところだけは自分で行い、あとは他のスタッフに任し「流れ作業」で仕事をこなしています。一日に47件の手術をし、秒単位で作業をこなしてどこよりも安い医療費で治療しているのですが、患者の数は減っています。患者が減っていること経営者に問われた院長は、その理由を隣町で高額医療費を取る無免許医ブラックジャックのために医者の評判が落ちているからだと言います。
院長はブラックジャックの家へ行き、無免許で高額医療費を請求することを迷惑だからやめるように言いますが、ブラックジャックは、患者が来ない理由は「流れ作業」だと言い、院長に
「患者は、初めから終わりまで一人の医者に面倒見てほしいものですよ。」
「流れ作業でハイ一丁上がり、それが患者の減る一番の原因ですよ。」と言います。
物語は、この後も続き、院長の娘が事故で(院長の)病院へ、娘は院長が手術、院長が手術する予定だったたくさんの患者はブラックジャックが手術します。院長の手術した患者は懸命な治療もむなしく亡くなってしまいますが、実は院長が手術した患者は自分の娘ではなく他人の娘で(院長の娘はブラックジャックが手術して助かった)、院長は(院長が手術して亡くなった)患者の両親から懸命な治療をしたことで感謝されるという話です。
この院長は、安い治療費、どんな患者も断らない方針を守るために「流れ作業」で治療をします。実現するためには、秒単位で患者に接するしかない、患者が安心して病気を治すことよりも、決めた方針を守るために仕事をこなすことが目的になっているのです。
相談者のメーカーの担当(営業マン)は、この院長と同じで会社の方を見ているのではないでしょうか。メーカーの方針に沿って仕事を進めることが目標で、相談者の満足する家を建てることは二の次のように思います。
次回は、『工務店選びで大事なことは、ハッキリ言ってくれる人との出会い⑤~唯一無二のモノ』です。
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