- お電話での
お問い合わせ - 0532-32-4265
コラム
夏型結露⑩~合板
2019年9月20日
今回は、透湿防水シートの次にある合板についてです。
この合板は、耐力壁として使われています。耐力壁には筋交いや合板のような面材、土壁などがありますが、合板は廉価で一般に普及していることもあり、たくさんの住宅で耐力壁として使われています。合板は木材を薄い板状にして貼り合わせて作っていますから、自然の木材と違って強度などの性能が安定しています。反ったり曲ったりしないのです。
⑤のaとcは場所が違うだけで結露の仕方も同じ、aは外部から進入した雨を合板が吸収し温度が上がると水蒸気となり、繊維系断熱材を通過して温度の低い内壁材で結露しています。cも同じで濡れていた合板から水蒸気が発生し、繊維系断熱材を通過して天井材で結露しています。合板から水蒸気が発生する理由は、合板が木材のため水分を吸収するからです。
合板が雨などで濡れた場合、層になっているため乾きにくく夏に温度が上がると合板の中にある水分が蒸発して結露するのです。合板でなくもっと乾きやすい、天然木材や水分に影響されにくい材料ならaとcの結露は防ぐことができた、もしくは結露の被害をもっと軽くできたかもしれないのです。
次回は、『夏型結露⑪~繊維系断熱材』です。
---------1955年以来の信頼と実績--------------
まちの大工さん 鈴木工務店
TEL : 0532-32-4265 FAX : 0532-32-4251
E-mail : machino-daikusan@h3.dion.ne.jp
◆住まいに関することは何でもお気軽にご相談下さい
---------------------------------------------------------
関連するコラム
- 結露②~昔の日本の家 2015-10-23
- 結露⑮~内部結露を防ぐ方法1 2015-12-08
- 結露⑬~壁の結露は大問題 2015-12-02
- 結露⑭~これからの住まいは内部結露との戦い 2015-12-04
- 結露④~結露とは 2015-10-30
コラムのテーマ一覧
- 制度と基準について
- WB工法
- 住宅の変化
- 住まいをつくるとは
- 窓(開口部)について
- 家の構造について
- 住宅の収納
- 建築の保険
- 材料について
- 住宅の工法
- 住宅のエネルギー
- 樋
- 家の老化
- 耐震補強
- 仮設
- 住宅の寿命
- 冬向きの家
- 軒のない家
- 片流れ屋根の家
- 地震
- 尺とメートル
- 見積り
- 金物工法
- 集成材
- 調湿
- 結露
- 木造にこだわる理由
- WB工法を採用して10年
- 階段
- 10年で塗装しないといけない家
- つかさや工事日記
- 耐震診断できない木造住宅
- 危ない吹き抜け
- 訪問販売リフォーム
- リフォームは難しい
- 雨漏り
- 四方山話
- うちのつくり方
- 住宅侵入盗
- WELL珈琲新築工事日記
- リフォームの時代
- 新聞、雑誌等の記事から
- 吹き抜け
- 建築は大工が造ってきたが
カテゴリから記事を探す
鈴木敏広プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。