築30年で初めて漏った家7~雨漏り対策より低価格優先
前回、最近の家の外壁の雨漏りについて書きましたが、少し前までの家は壁の材料が違うためもっと簡単に雨が入ってきました。雨漏りすればすぐに分かったのです。
20年ぐらい前まで、下の図に書いたようになっていました。サイディング材、胴縁、アスファルトフェルト、断熱材、内壁材となっていました。④の図と比べるとアスファルトフェルトが違うだけで同じと思われるかもしれませんが、アスファルトフェルトは紙にアスファルトを塗ったもので簡単に破れました。手でちぎれたのです。現在使用されている透湿防水シートはナイフがないと切れません。強度が全然違うのです。
強度のないアスファルトフェルトは、壁の中に張っていても簡単な力で破れるため「防水性能の維持」には問題が多かったのです。特にサッシとの施工性は悪く、サッシ周りは防水したとは言えませんでした。
また、20年くらい前までは断熱材も現代のように厚くなかった(ため私が住んでいる地域では50mm程)、壁の中は空気層が大きく漏水した水は柱、間柱、鴨居などに伝わり簡単に内壁にたどり着きました。また、土壁の家なら、土壁が濡れてきますからもっと早くわかりました。
次回は、『 これからの雨漏り⑥~材料が頼り』です。
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